新型は「ジムニー顔」のアイコニックさが特徴の1台
2018年12月に登場した初代スペーシアギアは、2代目スペーシアをベースにSUVテイストを採り入れたモデルとして人気を博しました。このスペーシアギアの登場を皮切りに「軽ハイトワゴン×SUV」のカテゴリーは続々とライバルが出現して人気市場へと成長しました。たとえばダイハツのタントファンクロスや三菱デリカミニ、発表されたばかりのホンダNBOXジョイなどがそれに当たります。
この度登場した新型スペーシアギアは、2023年11月に3代目へ進化したスペーシアをベースにしています。したがって、初代の登場から6年経ってライバルモデルが数多く登場したいま、他の追随を許すことのない圧倒的な「装備ぶり」を従えています。
まずはそんなスペーシアギアのエクステリアからチェックすると、丸目ヘッドライトを継承しながら新たに縦型グリルを採用しています。これはスズキの軽SUVの代名詞である「ジムニー」を思わせるデザインです。これにより、先代モデル以上の堂々とした風格を手に入れています。「あ、スズキの軽SUVだ!」とひと目でわかるアイコニックなデザインを獲得したことで、スペーシアギアのデザインテーマである「無骨かわいい」をより体現しているように思います。
さらにサイドビューは、3代目スペーシアの「コンテナ」イメージをそのままに、ルーフレールや2箇所のガーニッシュが配されることでSUVらしさを全面に表現しています。また装着される14インチアルミホイールはスペーシアギア専用にデザインされるなど、コストをかけた仕様になっているのもポイントです。
リアは先代モデルよりもリアバンパーの樹脂部分を大きくしたことで、よりタフな印象を与えています。さらにサイドのアンダーガーニッシュから斜めにキックアップしてリアバンパーと繋がっているようなデザイン処理が施されていることで、SUVらしさを表現するために必要な「腰高感」を生み出しています。
と、新型スペーシアギアはエクステリアデザインを見てみるとフロントはほとんど専用設計、サイドやリア、ホイールにまで工夫が凝らされたスペシャリティモデルであると説明することができます。