EV走行は最大で76km。乗り味のブラッシュアップも万全
最高出力190ps/最大トルク450Nmの電動モーター(25.9 kWhのバッテリー)のおかげで、余裕の走りを享受できるEVモードでは、最大76 kmの走行距離を実現(EUサイクル基準)している。V8 4Lツインターボとの組み合わせでは、829 kmまで走行できる。
また、EVモードでは最高140 km/hの速度で利用可能で、アクセル開度は最大75%まで対応している。バッテリー充電は、最短で2時間45分でfyるとなり、11 kWのピーク充電パワーを提供する。EVモードや電動ブースト、回生ブレーキなどのエネルギーフローの管理では、エンジンが車輪を駆動しながら同時にバッテリーを充電する「チャージモード」が、新たなキーデバイスとして加わった。
シャシは、ベントレー ダイナミック ライドやオール ホイール ステアリング、電子制御のリミテッド スリップ デフが含まれる「ベントレー パフォーマンス アクティブ シャシ」が標準で装備される。新世代のESCソフトウェアにより、さまざまな運転スタイルに対応し、すべての条件で信頼性の高いトラクションを提供することが目的だ。
ちなみに、新型はリア寄りの重量配分(48.3:51.7)とされ、シャシシステムとESCとにより機械的に最適化される。具体的には、システムがセンターデフを介して前後のアクティブ トルク ベクタリングを行うといともに、ブレーキを使用して各アクスルの精密ベクタリングを行う。
縮み側と伸び側の減衰を個別に調整できるようになった、「ツインバルブダンパー」にも注目したい。これにより「コンフォート」「ベントレー」「スポーツ」各モードの性格が明瞭とされ、前モデルの「スポーツモード」でのボディコントロールを維持しつつ、「コンフォートモード」での乗り心地が大幅に改善されたという。