欧州仕様ではEV航続距離80kmオーバーを達成
アウトランダーは、いまや三菱のフラッグシップとなったクロスオーバーSUVだ。初代は2005年に登場し、現行型は2021年に発表された3代目にあたる。2012年に登場した2代目から、プラグインハイブリッド車（PHEV）が追加設定されている（PHEVの販売は2013年から）。
外観は写真で見るかぎり従来型と大きく変わってはいないようだ。
世界初のSUVタイプで4WDのPHEVであるアウトランダーPHEVは、欧州、北米、豪州などで展開されている。
「日常ではEV、遠出はハイブリッド」というコンセプトのもと、電動車ならではの力強く滑らかで静かな走り、さまざまな天候や路面で安心・安全に運転を楽しめる電動SUVとして好評を博してきた。これまでに初代モデルと合わせ累計37万台以上を販売。SUVタイプで4WDのPHEVとして、世界No.1の販売台数を誇っている。（2024年9月現在、三菱調べ）
アウトランダーPHEVは、三菱の電動化技術と四輪制御技術の粋を集め、「威風堂堂」をコンセプトとした。力強く存在感のある外観デザインとPHEVシステムによる滑らかで力強い動力性能、ツインモーター4WDと四輪制御技術「S-AWC」からなる高い操縦安定性が高く評価されている。
音質へのこだわりを追求したオーディオシステムを搭載
今回、これらの好評されている部分を踏襲しながら、「洗練」と「上質」をテーマに大幅改良。電動車としての魅力を高めるため、駆動用バッテリーを刷新して、欧州仕様ではEV航続距離を80km超（WLTPモード）とし、最高出力も約20%向上させて気持ちのよい加速性能を実現した。
大幅改良されたアウトランダーPHEVのインテリア（欧州仕様）。
また、S-AWC制御の最適化やサスペンションの改良とともに新タイヤを採用し、より上質で安定した乗り心地を実現している。
インテリアでは、12.3インチに大型化したスマートフォン連携ナビゲーションや、コネクティッド機能の拡充、シートベンチレーション機能の採用などにより、利便性と快適性を向上させた。さらに、ヤマハと共同開発し、音質へのこだわりを追求したオーディオシステムを搭載するなど、機能装備を充実させた。
今回公開された写真は左ハンドルの欧州仕様。欧州市場には2025年春より20カ国で順次販売を開始。日本では2024年秋に発売を予定している。また、PHEVモデルとともにガソリンモデルも大幅改良を予定しており、北米、豪州・ニュージーランドなどへ2025年に投入を予定している。
日本仕様に関しては三菱のティザーサイトで一部が紹介されているが、グレードや車両価格など詳細に関しては発表され次第Webモーターマガジンでも紹介していく。
