2026年からグローバル市場への投入を予定しているEVブランド「Honda0(ホンダ ゼロ)」シリーズの魅力が、明らかになってきました。そこに盛り込まれる次世代テクノロジーを紹介する「Honda 0 Tech MTG(Meeting) 2024」で見えてきたのは「忘れたくない&忘れて欲しくないHondaらしさ」。ホンダは自らの原点=強みを改めて見直すことで、個性際立つ「新EV体験」を生み出そうとしているようです。(文:神原 久 Webモーターマガジン編集部/写真:ホンダ)

その完成度はいかに!?開発途上の試作SUVをテスト

プルービンググラウンドでのワークショップや生産プロセスの見学に加えて、今回のMTGでは現段階での「意のままドライブ」の完成度をテストコースでチェックすることができました。変わることのない「原点」としての操る喜びは、次の4つのバリューを磨くことで熟成されています。

画像: 直線で80km/hほかは30~50km/hほどに制限されたコースでの試乗だったが、無駄なピッチングを感じさせないフラット感が伝わってきた。

直線で80km/hほかは30~50km/hほどに制限されたコースでの試乗だったが、無駄なピッチングを感じさせないフラット感が伝わってきた。

「走る」軽快感のあるサウンド
「曲がる」一体感ある軽快なハンドリング
「止まる」コントロールし易いブレーキ
「NVH」すっきりとしたNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーネス)

試乗車としてはアコードベースとCR-Vベース(どちらも北米仕様)の試作車が用意されていましたが、割り当てられたのは後者でした。ちなみに全高はもちろん1400mmを越えているもののボディの厚み自体は基準値内とのこと。市販モデルでは空力制御によってフロア低圧化とダウンフォースのバランスを図るアクティブデバイスコントロールが、軽快な走りと直進安定性を向上させてくれます。

リミット設定された80km/hまでの加速感は、しっかりと盛り上がり感を伴っているのが印象的でした。BEVというとかつては、電気モーターのゼロ発進から太いトルクに頼りきってしまうことで盛り上がりに欠ける味付けも時にありますが、試作車の伸びやかさはなかなかの快感です。

画像: 自由に操れるということは、ドライバーにとってもパッセンジャーにとっても、安心感に直結する。電動化技術の利点を致した「意のまま」の最大化は、安全性の向上にも寄与することは確かだ。

自由に操れるということは、ドライバーにとってもパッセンジャーにとっても、安心感に直結する。電動化技術の利点を致した「意のまま」の最大化は、安全性の向上にも寄与することは確かだ。

ブレーキングのタッチは自然で、アクセルペダルも含めた車速コントロールは自在。ハンドリングも切り込んでいく時のフィールは極めてニュートラル、S字などでの切り替えしにも安心感がありました。コーナーでは姿勢変化が少なくフラット感が保たれている印象。これならクルマに酔いやすい人が乗っても、大丈夫そうですね。

比較的低い速度域では路面との対話感(ハンドルから伝わる接地感)がやや希薄に感じられる印象がありましたが、そのあたりは今後の熟成に期待してよさそうです。

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