表参道を行くレヴエルトに、電動化がもたらす「変化」を実感
パレードランのスタート地点は、港区芝公園の東京プリンスホテル駐車場が選ばれました。合計130台の参加車たちは、ヴィンケルマン氏の開始の合図とともに順次出発、六本木、表参道からJR原宿駅前を経て、国立競技場を目指します。

カウンタックが優勢?ミウラの後ろにはウルスらしき背高マシンが。

パレードランの集合地点は東京タワーのお膝元にある東京プリンスホテルの駐車場。130台の新旧ランボルギーニが集まった。
テメラリオの発表会の後、私たちはその車列を表参道で迎えることにしました。狙いは都内でも屈指の華やかさを誇るイルミネーションをバックに、パレードを撮影することです。ところがよくよく調べてみれば、残念ながら2024年の点灯は12月2日(月)からととっても残念なタイミング。少々企画倒れ。
とはいえ、美しく色づいた銀杏並木が周囲のネオンを映してほのかに浮かぶ中、数台ずつグループを作りながら通過していくランボルギーニのマシンたちは、日が暮れてなお隠し切れない独特のオーラをしっかり放っていました。

もしかして日本に納車された車両が全部集まっているんじゃないか、と思えるほどたくさんのレヴエルトを目撃した。

国立競技場では、アプローチエリアにも幻想的な雰囲気が漂っていた。
興味深かったのは、レヴエルトが驚くほど静々と交通の流れに乗って走りすぎていったこと。さすがの電動化。これも「DirezioneCor Tauri(ディレッツィオーネ・コル・タウリ)」戦略がもたらす新世代ランボルギーニの「魅力」と言えるかもしれません。
もちろん中には野太い排気音を響かせているマシンもありましたが、渋滞がひどいこともあって、概ね電気モーターで走っているのではないかと思ってしまうほど静かです。現代のファイティングブルは圧倒的なパフォーマンスをこれみよがしにひけらかすのではなく、涼しい顔で日常に溶けこむ存在へと進化しているようです。
やがて舞台は再び、国立競技場へ。日本のみならず、アジア太平洋地域やヨーロッパから招かれた500名を超えるゲストの前で、テメラリオが改めてお披露目されました。
会場にはヴィンケルマン氏やスフレコラ氏に加えて、アウトモビリ・ランボルギーニからChiefMarketing &Sales Officerであるフェデリコ・フォスキーニ氏やAftersalesDirectorのアレッサンドロ・フォルメスキ氏、アジアパシフィック地域のRegionDirectorフランチェスコ・スカルダオーニ氏が参加しました。

イベントの「ホスト」として多くの「ゲスト」たちを迎えた、豪華メンバーが勢ぞろい。
圧倒的に豪華な顔ぶれは、ランボルギーニにとって日本が非常に重要な市場であることの証と言っていいでしょう。ほかならぬヴィンケルマン氏自身も「日本のランボルギーニのお客様やファンの皆様の情熱にはいつも圧倒されます」と語っていました。
毎回、ランボルギーニ・デイJapanはなにがしかのアニバーサリーや注目モデルが披露されるのですが、2024年のイベントはひときわ印象深いものとなったような気がします。
ここでお披露目された「テメラリオ」というブランドの革新におけるひとつのマイルストーンが、日本の「主役たち」のもとに届けられたなら、そこからまた新しい形の「ファンの情熱」が育まれることになるのでしょう。