12月8日、鈴鹿サーキットでスーパーGT第5戦「2024 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL」が行われた。9月1日に開催予定だった今大会は台風接近の影響を受けて最終戦として12月に開催。スーパーGTにおいて鈴鹿が最終戦の舞台となるのは全日本GT選手権からスーパーGTに名称変更した2005年以来となった。(PHOTO:井上雅行)

17号車がチャンスとばかりにトップを猛追

そんな中、今大会で引退となる23号車MOTUL AUTECH Zのロニー・クインタレッリが躍動した。11番手スタートながら難しいコンディションをハイペースで走行し、14号車ENEOS X PRIME GR Supraをシケインでアウトから豪快にオーバーテイク。スーパーGT500クラスで最多となる4度のタイトルを獲得したクインタレッリは最後の最後まで魅せる走りを披露した。

画像: 最後まで「魅せる」走りでファンを沸かせたロニー・クインタレッリ。

最後まで「魅せる」走りでファンを沸かせたロニー・クインタレッリ。

ピットストップはミニマムの17周目から各車ピットインを済ませ、20周には全車ルーティンストップを完了。36号車、3号車Niterra MOTUL Z、17号車、100号車、12号車MARELLI IMPUL Zという順番になった。

8番グリッドスタートの3号車は2位まで浮上すると、トップの36号車にも接近する力走を見せる。

画像: トップ36号車に迫る3号車。

トップ36号車に迫る3号車。

3号車は36号車の背後につけ仕掛けていくも36号車がトップをキープ。この2台のバトルが展開される中、31周目にGT300車両がストップしたことにより、再びFCYが出された。この時、36号車が300クラスのマシンに引っかかっており、3号車、そして17号車にも追いつかれてしまった。

FCYが解除されると36号車は冷えたタイヤに苦しみつつもバックマーカーをかわしながら逃げていく。一方、トップの座が見えていた3号車が痛恨のスピンを喫してしまい6番手に後退してしまった。

画像: 17号車の猛攻を防ぐ36号車。

17号車の猛攻を防ぐ36号車。

これで2位に上がった17号車がチャンスとばかりにトップを猛追。残り4周のシケインで飛び込むもトップを奪い取るまでには至らず。最終的に一度もトップの座を譲らなかった36号車がトップチェッカーを受け優勝。タイトルに華を添える今季3勝目を挙げた。

2位に17号車、そしてメインスポンサーであるマレリとのラストレースになった12号車が最後尾から追い上げ3位でフィニッシュ。TEAM IMPULらしい熱い走りで長年タッグを組んだマレリとの最後のレースで表彰台を獲得している。

画像: マレリとの最後のレースとなった12号車が激走を見せ3位表彰台を獲得。

マレリとの最後のレースとなった12号車が激走を見せ3位表彰台を獲得。

画像: 文句のつけようのない成績でタイトルを決めた36号車。

文句のつけようのない成績でタイトルを決めた36号車。

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