12月8日、鈴鹿サーキットでスーパーGT第5戦「2024 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL」が行われた。9月1日に開催予定だった今大会は台風接近の影響を受けて最終戦として12月に開催。スーパーGTにおいて鈴鹿が最終戦の舞台となるのは全日本GT選手権からスーパーGTに名称変更した2005年以来となった。(PHOTO:井上雅行)

300は88号車が3連勝で大逆転タイトル!

画像: 逆転タイトルを狙う88号車。

逆転タイトルを狙う88号車。

ランキングトップの65号車LEON PYRAMID AMGと88号車VENTENY Lamborghini GT3の一騎打ちとなったタイトル争い。65号車が8ポイントリードしている状況だが、目下連勝中の88号車が最終戦でも速く、予選では見事ポールポジションを獲得してみせた。65号車は10番グリッドと苦戦し、決勝での巻き返しを図る。

画像: ここまでランキングトップの65号車。

ここまでランキングトップの65号車。

決勝レースはポジションの入れ替わりはなく、レースが進んでいく。そんな中、10周目に87号車METALIVE S Lamborghini GT3がGT500クラスの車両と絡みクラッシュ。これでFCYが出された。また、タイトルを争う88号車にスタート手順違反(フォーメーションラップ時の速度管理)の検証が行なわれるとアナウンス。幸い黒白旗の提示のみに終わり88号車は救われる形となった。

画像: 65号車の追い上げるが、この日の88号車に迫ることはできない。

65号車の追い上げるが、この日の88号車に迫ることはできない。

88号車がトップを快走する中、ポイントリーダーの65号車はが真っ先にピットイン。タイヤは交換せず、ピットストップ時間とアウトラップのロスを短縮し、後半戦に挑む。

順位はタイヤ無交換の作戦をとった2号車muta Racing GR86 GTがトップ、同じく無交換の31号車apr LC500h GTが2位、88号車はリア2輪のみの交換で3位につける。

ポジションを落とした88号車だったが、タイヤ無交換で走り続けるライバルを尻目に、リアにフレッシュタイヤを履き反撃開始。

画像: わずかながらタイトルの可能性がある2号車に迫る88号車。

わずかながらタイトルの可能性がある2号車に迫る88号車。

上位勢で最も速いラップを刻むと、34周目に31号車を交わして2番手に浮上、さらに首位2号車mutaとの差を縮めていく。

そして残り10周、最終コーナーでリヤが流れた2号車を見逃さなかった88号車がホームストレートでオーバーテイクしトップに浮上した。

画像: 2号車をオーバーテイクし自らタイトルを手繰り寄せる88号車。

2号車をオーバーテイクし自らタイトルを手繰り寄せる88号車。

88号車はそのままトップのままチェッカーを受けフィニッシュ。ライバルの65号車が4位に終わったため、大逆転でのシリーズチャンピオン獲得となった。

ランボルギーニがこの選手権に参入して30年。当時はあまりにも大きな差をつけられるも、2024年シーズンでは8戦中4勝と驚異的な勝率で同シリーズ初のタイトルを獲得してみせた。

画像: 元嶋は自身初、小暮は2010年にGT500クラスで王者獲得以来のチャンピオン獲得となった。

元嶋は自身初、小暮は2010年にGT500クラスで王者獲得以来のチャンピオン獲得となった。

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SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL Result

2024年スーパーGT 第5戦決勝 GT500結果

画像: 最終戦の表彰台は3メーカーが揃う結果となった。

最終戦の表彰台は3メーカーが揃う結果となった。

1位 36 au TOM'S GR Supra(坪井 翔/山下健太)51周
2位 17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)
3位 12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/B.バゲット)
4位 100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)
5位 16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT (大津弘樹/佐藤 蓮)
6位 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)
7位 3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)
8位 23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/R.クインタレッリ)
9位 38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)
10位 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

2024年スーパーGT 第5戦決勝 GT300結果

画像: JLOCはGT初制覇。新たな歴史が生まれた瞬間だった。

JLOCはGT初制覇。新たな歴史が生まれた瞬間だった。

1位 88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
2位 2 muta Racing GR86 GT(堤 優威/平良 響)
3位 31 apr LC500h GT(小高一斗/中村 仁/根本悠生)
4位 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)
5位 6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/R.メリ・ムンタン)
6位 777 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/C.ファグ)
7位 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
8位 11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍/大木一輝)
9位 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)
10位 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)

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