北米トヨタは2024年12月10日、6代目となる4Runner(フォーランナー)の2025年モデルを、2025年初頭から発売することを発表した。

新パワートレーン i-FORCE MAXハイブリッドは326psを発生

北米トヨタはすでに2024年4月に6代目となる4ランナーの2025年モデルを発表している。このときは日本のトヨタ自動車の田原工場で製造され、2024年末に北米に到着するというリリースが出されていたが、今回、その発売時期について2025年初頭になることが公表された。

4ランナーは日本では1984年からハイラックスサーフとして発売されてきたミディアムクラスのSUVだ。日本では2009年の4代目まで発売されてきたが、5代目以降その名は消滅してしまい、海外専売モデルとして4ランナーが進化してきた。

画像: 9つのグレードを設定する新型4ランナー。写真は左からトレイルハンター、TRDプロ、リミテッド。

9つのグレードを設定する新型4ランナー。写真は左からトレイルハンター、TRDプロ、リミテッド。

6代目の4ランナーは、耐久性のあるオフロードモデルという40年以上にわたる当初のコンセプトはそのままに、より高性能で先進的かつ洗練されたSUVへと進化している。

パワートレーンは、278ps/430Nmを発生する2.4L 直列4気筒ターボ i-FORCE(アイフォース)と、326ps/630Nmを発生する2.4L 直列4気筒ターボ i-FORCE MAX(アイフォース マックス)ハイブリッドの2種類をラインナップする。

新型4ランナーには「Trailhunter(トレイルハンター)」という新しいグレードを設定している。トレイルハンターのパワートレーンはi-FORCE MAXのみの設定となり、よりオフロード性能を強化した仕様となる。

4ランナーには2WD、パートタイム4WD、フルタイム4WDが用意されており、i-FORCE MAXを搭載するグレードの中には、電子ロック式センターディファレンシャルを備えたフルタイム4WDを設定する。

画像: トレイルハンターには18インチブロンズアルミホイールとトーヨータイヤ(265/70R18)が標準装備。

トレイルハンターには18インチブロンズアルミホイールとトーヨータイヤ(265/70R18)が標準装備。

TNGA-Fグローバルプラットフォーム採用で乗り心地とハンドリングを両立

4ランナーは、タコマ、タンドラ、ランドクルーザー、セコイアと共用されるトヨタのTNGA-Fグローバルプラットフォームを採用している。

フレームクロスメンバーが強化されて耐久性が向上しているほか、シャシ全体にレーザー溶接を施した高張力鋼板を使用して剛性をより高めている。また、アッパーボディにはアルミニウムを使用して、軽量化が図られている。

画像: 新型4ランナー リミテッド。ボディカラーはヘリテージブルー。

新型4ランナー リミテッド。ボディカラーはヘリテージブルー。

画像: リミテッドのインテリアはラグジュアリーな雰囲気がある。

リミテッドのインテリアはラグジュアリーな雰囲気がある。

新型4ランナーは乗り心地とハンドリングの両立を図っている。これには各グレードの特性に合わせて最適化を図ったサスペンションを採用している。

たとえばTRDスポーツには、よりステアリング応答性を高めるために最適化したショックアブソーバが装着されている。一方、TRDオフロードでは、ストロークを長く取ったモノチューブ ビルシュタイン製ショックアブソーバと、サスペンションがフルストロークに近づくにつれて減衰力を高めるエンドストップコントロールバルブ(ESCV)が採用されている。

その他の4WDの電子制御技術では、マルチテレインセレクトがある。これは4WDハイと4WDローの両方で機能し、泥、内、砂、などさまざまな路面でホイールスピンを制御する。

画像: 新型4ランナー TRDプロ。TRDチューンの調整式ショックアブソーバが装備される。

新型4ランナー TRDプロ。TRDチューンの調整式ショックアブソーバが装備される。

画像: TRDプロのインテリアはシンプルながらスポーティな印象がある。

TRDプロのインテリアはシンプルながらスポーティな印象がある。

また、新型4ランナーでは低速でのクルーズコントロールとして機能するトヨタの次世代クロールコントロールも利用できる。

さらにダウンヒルアシストコントロールでは、車両の速度を抑えながらドライバーは下り坂を安心して下ることができる。

新型4ランナーの車両価格は4万770ドル(1ドル150円で611万5500円)からとなり、2025年初頭から発売予定だ。おそらく今の日本ならハイラックスサーフとしてヒットしそうな予感大で、ぜひとも復活に期待したい。

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