2024年12月5日、Stellantisジャパン(以下、ステランティス)は新型フィアット ドブロ/ドブロ マキシを発売しました。今回は7人乗のロングボディモデル「ドブロ マキシ」に試乗、その走りを中心にレポートしていきたいと思います。

大柄なドブロ マキシの峠道でのフットワークはどうか

画像: ワインディングロードは不得手かと思いきや、思っていた以上に軽快に走ることができた。

ワインディングロードは不得手かと思いきや、思っていた以上に軽快に走ることができた。

高速道路を降りて、比較的カーブが緩やかなワインディングロードに入ると、高速走行時に感じたハンドリングの正確さとコシのある足まわりが際立っていると感じます。

道中、路上に落ちている大きな木の枝や停車車両を避けるといった少し急なハンドル操作をするシーンがありましたが、クルマはきちんと応えてくれて、車体は思いどおりの方向に向きを変えます。ハンドルをもとに戻せばスッとクルマが車線の中央に戻り何事もなかったかのように前進していくというその動きは、ミニバンとして見ればとても落ち着いていて安心感を覚えました。

今どきの多くの国産ミニバンも操縦安定性にはかなりこだわっていて、車両の姿勢制御能力はかなり良くなっていますが、それでもドブロ マキシに比べると修正舵を必要とするシーンが多いように感じます。そういう点からもやはりドブロ マキシの走りは安心感が高いと言えます。

画像: 車体の大きさに対して1.5L直4ディーゼルターボエンジンは小さい?と思ったが、動力性能は十分だった。

車体の大きさに対して1.5L直4ディーゼルターボエンジンは小さい?と思ったが、動力性能は十分だった。

一般道で気になったことは、取り回し性能です。最小回転半径は5.8mとちょっと大きめなのでUターンや方向転換の際にはハンドルを切り返す回数が増えるかもしれません。また、ホイールベースはあと25mmで3mに達する長さなので内輪差を気にしたほうがいいシーンもあるかもしれません。

なお、走行中に感じる車内の騒音は速度相応に増しますが、運転席と助手席、または2列目シートの乗員との会話ができないということはありませんでした。先述の静粛性、乗り心地も含めて、ファミリーカーとしての要件は十二分に満たしていると感じた一方で、車内の静かさに関しては国産メーカーの高級ミニバンや電動走行が可能なハイブリッドミニバンの方が一歩先を行っている印象でした。

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