中期的にBEV+PHEVで7〜8モデル体制を確立
2024年は427万台のNEV(新エネルギー車:BEVとPHEV)を販売し、3年連続で世界ナンバーワンを達成したBYD。日本でも前年比58%増の2223台を販売した。「ATTO 3」「ドルフィン」「シール」と毎年ニューモデルの電気自動車を導入し、2025年1月に開催された東京オートサロン2025では、クロスオーバーSUV電気自動車の「シーライオン7」をお披露目したが、今回、日本仕様の概要が発表された。
BYDの乗用車「海洋シリーズ」のトップモデルらしく、伸びやかでエレガントな外観が特徴的だ。日本仕様はRWD(後輪駆動)とAWDの2モデルが設定され、駆動用バッテリーの総電力量は82.5kWh。WLTCモードの一充電走行距離は、RWDが590km、AWDが540kmとされている。シールと同様にパノラミックガラスルーフと電動ブラインドも装備する。シーライオン7は2025年4月に発売予定だが、車両価格は現段階では発表されていない。
また、いままではBEVのみを日本に導入してきたBYDオートジャパンだが、日本市場での拡販を図るため日本側からの要求にも対応して、PHEVの日本導入を決定した。BYDのPHEVに搭載されている「DM-i(デュアルモード インテリジェント)」は、PHEV用に開発された世界に誇る高性能な技術だ。高効率のPHEV専用エンジンとモーター、ハイブリッド専用の変速機、最新のバッテリーマネジメントシステムなどが連携し、優れたパワーと燃費性能を両立している。
なお、日本に導入されるPHEVの車種や仕様については未発表だが、2025年内には導入を目指している。BYDオートジャパンでは、今後も毎年1台以上のニューモデルを導入し、中期的にはBEVとPHEVで7〜8モデルの体制を確立し、日本のeモビリティ社会の発展に貢献していくという。
BYD シーライオン7 主要諸元
●全長×全幅×全高:4830×1925×1620mm
●ホイールベース:2930mm
●車両重量:2230kg<2340kg>
●モーター:交流同期電動機<同×2>
●最高出力:230kW(308ps)<前160kW(215ps)/後230kW(308ps)>
●最大トルク:380Nm<前310Nm/後380Nm>
●バッテリー総電力量:82.5kWh
●WLTCモード航続距離:590km<540km>
●駆動方式:RWD<4WD>
●タイヤサイズ:前235/50R19、後255/45R19<245/45R20>
●車両価格(税込):未定