2025年2月20日、アウディ ジャパンはアウディ「Q8」のハイエンドモデル「RS Q8 performance」(640ps/850Nm)の発売を開始した。昨年7月にドイツで発表され話題を集めたモデルだが、いよいよ日本の土を踏むこととなった。

0→100km/hを3.6秒で加速。エキゾーストサウンドも心地よい

アウディSUVのフラッグシップ「Q8」。2025年7月には、ドイツで「Q8」シリーズの頂点となる「RS Q8 performance」のお披露目が行われ注目を集めたが、いよいよ日本のマーケットへローンチの運びとなった。手掛けたのは、アウディのレーシングモデルや究極のスポーツグレードを開発・製造・販売するAudi Sport GmbHだ。車両価格は2206万円(税込)。

画像: quattro(クワトロ)フルタイム4WDが、4L V8ツインターボ(640ps/850Nm)の手綱を握る。

quattro(クワトロ)フルタイム4WDが、4L V8ツインターボ(640ps/850Nm)の手綱を握る。

まず注目したいのが、8速AT(ティプトロニック)と組合されるアウディ最強の市販エンジン4L V8ツインターボの搭載だ。最高出力640 ps/最大トルク850 Nmを発生し、0から100 km/hまでをわずか加速は3.6秒で駆け抜ける加えて、オプションのスピードリミッターを付ければ、最高速度を305 km/hまで引き上げることができる。

新開発の軽量エキゾーストシステムによるというが、その効果は刺激的なエキゾーストサウンドにまで及ぶ。オプションのRSスポーツエキゾーストシステムを換装すれば、さらにパワフルなサウンドに変身する。

駆動はquattro(クワトロ)フルタイム4WD。エンジンパワーを前後の車軸に40対60の比率で分配し、スリップが発生した場合は駆動トルクの最大70%を前輪に、最大85%を後輪に伝えることができる。これにより、少なめのアンダーステアによる正確なコーナリングやターンインが期待できる。

最強の足回りと四輪操舵でニュルのSUVタイムレコードを記録

足回りは、専用チューニングのRSアダプティブエアサスペンションが標準装備となる。車高を最大90mmの範囲で可変し、ダンピングをコントロールしてくれる。

アクティブロールスタビライザー(以下eAWS)も標準装備される。2分割されたスタビライザーの間に配置されたコンパクトな電動モーターが両軸に接続されるシステムで、直進時にはふたつのスタビライザーが分離して路面のオウトツをスムーズに吸収。

画像: フロント径が440 mm、リア径が370 mmのブレーキディスクを装備。ブレーキキャリパーは10ピストン。

フロント径が440 mm、リア径が370 mmのブレーキディスクを装備。ブレーキキャリパーは10ピストン。

コーナリング時には、eAWSの電動モーターがスタビライザーを相互逆方向に回転させ、ボディ横方向のロールを積極的に抑制し、高速域では安定感を向上させる、ワインディングでは俊敏なハンドリングを実現する。ちなみに、eAWSに電力を供給する48Vのリチウムイオンバッテリーは、短時間で高電流を吸収および放出可能で、それぞれ最大1.5キロワットの電力をふたつの電動モーターに供給する。

リアスポーツディファレンシャル、セラミックブレーキ/アンスラサイトグレーのブレーキキャリパーも標準だ。色はオプションでレッドまたはブルーが選択可能だ。ブレーキキャリパーは10ピストンで、ブレーキディスクの径はフロントが440 mm、リアが370 mm。

四輪操舵システム オールホイールステアリングも魅力的だ。もちろん標準で装備されるが、高トルクの電動スピンドルドライブにより、高速走行時での車線変更時に後輪が前輪とは同方向に最大1.5度回転し、低速時には後輪が前輪とは逆方向に最大5度回転し小回りが効く。

世界で最も過酷なサーキット、ニュルブルクリンク北コースで7分36秒698というSUVクラスのラップタイムレコードを記録しているが、これらの極め付けのパーツ類やシステムに預かってのことであることは間違いのないところだろう。

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