シティカー並みの全長だがスーパーカー並みのワイドな全幅
5ターボ3Eのエクステリアはスーパーカー的なデザインだ。迫力あるバンパーとリアウイング エクステンションなど、スポーティさや敏捷性、そして最適化されたエアロダイナミクスを追求している。BEVでは、エアロダイナミクスは車両重量と同様にクルマの効率に重要な役割を果たす。

全長は4.08mだが全幅は2.03mという「ミニ スーパーカー」的なプロポーション。
そのデザインは、当然ながらオリジナルの5ターボとターボ2にインスパイアされている。テールランプやドアミラーなど、最新の5 Eテック エレクトリックとも共通するディテールはあるが、このプロジェクトには、1980年代の2つの象徴的な遺産を復活させ、その現代的な信頼性を示すために最先端の技術を使用し、パフォーマンスを最適化することであった。
これは、5(サンク)と4(キャトル)をインスパイアした「レトロフューチャーデザイン」というコンセプトで、5 Eテック エレクトリックと4 Eテック エレクトリックをリブートしたのと同様の手法だ。
5ターボ3Eは、特別に開発された後輪駆動アーキテクチャーを持つ新しいプラットフォームを採用した。5 Eテック エレクトリック(全長3.92m、ホイールベース2.54m)と比較すると、ウインドスクリーンは後退し、ホイールベースは延長され(2.57m)、洗練されたラインが際立つ壮大なサイズ(全長4.08×全幅2.03×全高1.38m)を実現している。
これにより、5ターボ3Eは、スーパーカーのような全幅に対してシティカー的な全長となりち、「ミニ スーパーカー」というカテゴリーを生み出した。

リアサイドの上下のスクープがエアフロー効率を最大化している。
先代モデルと同様な角型ヘッドランプはLED化され、ボンネットの縁と繋がる。角型ランプが追加されたバンパースポイラーを囲むように配置されたエアロダイナミクス スプリッターと、ボンネットに設けられた大きなエアアウトレットがダウンフォースを最適化し、前後の完璧なバランスを実現している。
エアフロー効率を最大化するため、バンパー側面のインテークはホイール前方に空気を流し、リアフェンダーのサイドスクープ(上側)はライトの下、車両後方に空気を流す。下側のサイドスクープはブレーキを冷却する。左側のスクープには充電ポートも備わる。
ウインドスクリーンのピラーとキャビンのルーフラインを囲むように配されたリアスポイラーは、5ターボと5ターボ2を彷彿とさせる。リアバンパー下には大型のディフューザーが左右両端まで伸びている。