雨・雪にじむ3月の東京都心で開かれたトヨタの安全技術説明会。そこへ参加して見えた、2025年のトヨタが目指す「自動車事故ゼロ」に向けた取り組みを体験しました。
自動車事故ゼロの社会を達成するのはトヨタかもしれない
さて、今回は2025年のトヨタにおける安全技術への取り組みについて説明してきました。

トヨタ自動車 デジタルソフト開発センター アプリケーション開発 チーフプロジェクトリーダーを務める鯉渕 健氏。トヨタの安全技術に対する考え方を丁寧に解説した。
同社が世界に対してトップレベルの安全性を追求する取り組みを「GOA(ゴア)」で開始した1995年から30年が経ったいま、トヨタは多くの知見と技術を磨きながら実務的な安全実現を目指しているように思います。
適切なところで作動させ、不要作動は避け、作動時には正確性と安心感をもたらすよう勤しむ・・・という、いかにもトヨタらしい堅実な安全へのアプローチは、世界でもっともクルマを販売するトヨタだからこそ必要なプロセスです。
「私たちは、販売台数の多いトヨタだからこそ、地道に予防安全を普及させていくことが必要です」
御沓氏・鯉渕氏の熱くも冷静なメッセージは、今後さらに技術を磨いて自動車事故ゼロを達成する第一人者になろうとしている、そんな強い意志のようなものが感じられました。(写真:伊藤嘉啓)