マクラーレンがライバルを圧倒、ピアストリがポール・トゥ・ウイン
昨年のコンストラクターズ選手権王者で、今年の開幕戦オーストラリアGPでも勝利したマクラーレンが、他を寄せ付けない速さで1-2フィニッシュを達成した。

マクラーレンにとって50回目の1-2フィニッシュ。マクラーレンは昨年の最終戦から3連勝。左からランド・ノリス、チーム代表のザク・ブラウン、優勝したオスカー・ピアストリ。
勝ったのはオーストラリアでは無念のスピンを喫したピアストリ。今回は自身初のポールポジションから好スタートを切ると、その後もタイヤに厳しい上海のコースでしっかりとペースマネージメントしながら、2番手との差を常に2.5〜3秒にキープ。中盤のミディアムからハードへのタイヤ交換も無難にこなし、そのままフィニッシュに飛び込んだ。
レース後のピアストリは「スタートからフィニッシュまで素晴らしいレースだった。きちんとタイヤマネージメントできたことを誇りに思う。レース前の予想以上にハードタイヤが持ってくれた。今日はチームとしても1-2。オーストラリアではできなかったけど、今回の勝利こそがマクラーレンが得るべき結果だったと思う」と満面の笑顔。
一方、好スタートで3番グリッドから2番手に浮上、タイヤ交換時にラッセルにアンダーカットを許したものの、直後にあっさりと順位を奪い返してフィニッシュしたノリスは「週末を通してオスカーは速かったし、今回は彼が勝利にふさわしい。僕は最終盤にブレーキが不調になってプレッシャーをかけることができなかった。2位だけど満足だよ」としっかりとポイントランキング首位を守ったこともあってこちらも満足気な表情だった。
2戦を終え、マクラーレンが一歩以上抜け出し、次に続くのがメルセデスのラッセル。レッドブルのマックス・フェルスタッペンとフェラーリが“3番手”を争うという2025年のトップ4の構図が鮮明になってきた。

中国GPのタイヤ戦略。レース開始前は2ストップが順当となると思われたが、ハードタイヤ=C2がパフォーマンスを発揮することが明確となり、各チームは1ストップへと向かっていった。それでも終盤、レーシングブルズの2人とハミルトンは2回目のタイヤ交換を行った。