創立から115年が経過した超老舗イタリアンブランド
アルファロメオの歴史は非常に長いもので、1910年6月24日(日付まで記録されているのがスゴイ!)にミラノで生まれた「A.L.F.A(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili)」という会社から端を発しています。
その後、ナポリの実業家であるニコラ・ロメオ氏が会社を引き継いで現在のアルファロメオという名称が生まれました。その第一号モデルである「24HP」というモデルに記された四葉のクローバーを意味する「クアドリフォリオ」の名は、創立から115年経った現在でも残されています。

そうはいっても経営的には紆余曲折あったわけですが、それでもモータースポーツでの活躍や顧客を魅了する「他とは一線を画する」魅惑的な市販モデルたちによって、彼らが大切に守り続けてきたアルファロメオの魂は今も生き続けているという事実に胸を熱くするクルマのエンスーも多いのではないでしょうか。
SUVブームのさなか現れた「ステルヴィオ」
さて、現在のアルファロメオといえば積極的な電動化とSUVラインナップの拡充に力を注いでいる印象です。それは日本市場においても然りで、2023年にはマイルドハイブリッド機構を採り入れたコンパクトSUV「トナーレ」を投じ、2024年にはそのプラグインハイブリッド版を発売、そして2025年6月にはさらに小さな体躯のジュニアをマイルドハイブリッド車とBEV(電気自動車)の2バージョンを揃えてローンチする予定です。
と、そうした現代流のアルファイズムの魅力にも期待が高まる一方で、登場から7年が経過するミドルサイズSUV「ステルヴィオ」の存在も忘れてはいけません。2017年にデビューした後輪駆動をベースとしたスポーツセダン「ジュリア」が採用した至極の車体基盤「ジョルジオ・プラットフォーム」を用いたブランド初のSUVモデルとして、ステルヴィオは日本でも成功を収めてきました。
そんなステルヴィオですが、2L直4ターボエンジンや2.2L直4ディーゼルターボエンジンなど時流に則った最新世代のパワートレーンを用いたこともトピックのひとつですが、やはりクルマ好きやアルフィスタからもっとも注目を浴びたのは前述の四葉のクローバーを身に付けたトップモデル「ステルヴィオ クアドリフォリオ」で間違いないでしょう。

ステルヴィオ クアドリフォリオのボディサイズは全長4700×全幅1955×全高1680mmと、ポルシェ マカンやメルセデス・ベンツ GLCといった競合ひしめくDセグメントSUVである。
2.9L V6ツインターボエンジンを搭載し最高出力510psを絞り出す、まさにハイパフォーマンスなパワートレーンを採用するクアドリフォリオは、まさにアルファロメオのスポーティネスを現代流に力強くアピールする存在と言えます。