クラウン エステートと同等以上の使い勝手を実現?
北米市場において主力とも言えるSUVカテゴリーに向けて、トヨタはさらに航続距離が長く、空間性能を高めた新型バッテリーEV「bZ Woodland」を発表。米国メーカーが主導権を握る激戦区にあって、一層の商品力強化を図る。

前後のアグレッシブなフェンダーワークなど、オフロードテイストを明確にアピールするデザインだ。

bZ Woodland(新車発表イベント展示モデル)。「bZ(日本名bZ4X)」に対して、約140mmボディが長く、全幅は同等、全高は約30mm低い。総じて伸びやかなフォルムと言えそうだ。
bZ Woodlandは、高効率なeAxleの採用とともに、総電力量74.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載することで、AWDモデルで約260マイル(約420km)の航続距離を達成する。
現地ではの急速充電の規格は北米標準のNACSを採用、急速充電の前にバッテリー本体の温度を調整できるバッテリープレコンディショニング機能を搭載し、冷間時での急速充電時間について約30分を目標に開発しているという。

BEVらしいスマート感とともに、アウトドア志向のSUVらしい「無骨感」も漂う。
アシの長さに加えて、SUVとしての「ゆとり」にもこだわった。とくに荷室空間は、30立方フィート(約850L)を確保している。AWD仕様に関しては高出力のeAxleと進化した制御システムの採用によって、前後駆動力配分の自由度を拡大。優れた走破性など、アウトドアシーンでのゆとりも引き上げられた。
日本仕様の「bZ4X Touring」のボディサイズは全長4830×全幅1860×全高1620mmでクラウン エステート(各4930×1880×1625mm)より少し小ぶりになる。ホイールベースは2850mmで同じなので、イメージ的には同等のラゲッジスペースを持ちながら、取り回しがしやすいモデルになりそうだ。