日本を代表する高級ブランドの黎明期を支えたちょいふる名車とのお付き合いは「今さら?」それとも「今こそ??」、果たしてどっち!? 期待と不安を抱えての、ジョイフルな旧車ライフ第一弾は、グローバルプレミアムブランドを謳って日本市場に打って出た、レクサスの美麗クーペから始めたいと思います。まずは、そのプロフィールを振り返ってみましょう。

日本版LEXUSの黎明期に投入されたフラッグシップクーペ

購入したのは、京都のレクサス専門店「Mahalo Cars」で見つけた1台。プロフィールの画像がとびぬけて美しかったところが、まずは印象に残りました。

画像: 京都で引き取り、奈良に立ち寄ってから、東京へ。途中のSAで一休み中の風景。ルーフトップはまだ開けていない。

京都で引き取り、奈良に立ち寄ってから、東京へ。途中のSAで一休み中の風景。ルーフトップはまだ開けていない。

平成18年(2006年)8月に初度登録されたモデルで、もうすぐ二十歳になるところ。走行距離はたったの6万7000kmと、普通に考えれば上々のコンディションを保っていると考えてもよき「レクサスSC430」を、我が家に迎えることにしました。

北米で1989年に創設されたLEXUSブランドが2005年から日本市場でも開業するに当たって、日本版レクサスは当初、「IS」「GS」「SC」の3台体制でスタートしました。このうちSCは、「レクサスの華」をテーマに「極限の美しさを追求したスポーツクーペ」という位置づけが与えられていました。

日本での出自はトヨタブランド「ソアラ」にあるものの、「レクサスSC」を名乗るにあたっては、さまざまな部分でより上級に位置づけれる存在であることがアピールされています。

たとえば独自のデザインフィロソフィ「L-finness(エル・フィネス)」はわかりやすいポイントでしょう。ほかにも数値性能から感性品質にまでこだわり、そこにもまたレクサス独自の商品性が追求されました。約500項目に及ぶという独自の基準は、「レクサスMUSTs」と名付けられていました。

要は「TOYOTAとは違うのだよ」というワケですが、同時期にデビューしたGSやISと比べると、SCのグレードアップ感はやや控えめ、と言っていいかもしれません。

たとえば、搭載されるエンジンは4.3L V8エンジン(3UZ-FE/最高出力280ps)のみのモノグレード。対するGS、ISには、新開発の3.5L V6エンジン(2GR-FSE)が設定されていました。GSには翌2006年、V6ハイブリッドを搭載した「GS450h」まで加わります。

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