2025年5月26日(ヨーロッパ現地時間)、欧州トヨタはヨーロッパ市場向けの「GR スープラ 最終モデル」として、2機種の特別仕様車を発表した。GT4の血統を継ぐ「A90 Final Edition」は日本仕様と共通するが、それとは別に「ライトウエイト EVO」なるスペシャルバージョンも用意されている。

もうひとつの究極進化形が存在したというのか!?

GR スープラは、FR(フロントエンジン リアドライブ)の純血種スポーツカーだった。トヨタ GAZOOレーシング(TGR)が開発した最初のグローバルモデルとして2019年に登場した。ヨーロッパ仕様は3Lの直6エンジンと8速ATの組み合わせで最初に導入されたが、2020年には2Lモデルも登場。さらにトヨタが独自に開発した6速MTを採用した3Lモデルも2022年に導入された。

画像: GR スープラの欧州向け最終モデルは、ライトウエイト EVOと名付けられた。

GR スープラの欧州向け最終モデルは、ライトウエイト EVOと名付けられた。

モータースポーツ用にGT4もラインナップされ、派生モデルは日本のスーパーGTや米国のNASCARなど、さまざまなレースで活躍した。そんなスープラだが、2026年の生産終了がアナウンスされたことで、いくつかの「最終仕様」が登場している。

日本市場向けには2024年11月に「A90 Final Edition(ファイナルエディション)」を発表(2025年3月発売)、北米市場では2025年4月に「マークVエディション」がお披露目されている。

そして今回、欧州市場向けのスープラにはA90 Final Editionとともに、モータースポーツ志向を強めた「ライトウエイト EVO」が設定された。パワートレーンは3L エンジンと6速MTを組み合わせる。足まわりは固められ、電子制御サスペンションもセッティングを変更し、ドライバビリティとハンドリング精度が最適化されている。

アクティブ ディファレンシャルコントロールも最適化されてトラクションを向上し、コーナリング時のアンダーステアを減少。前輪のキャンバー角を修正してコーナリング時のグリップが高められ、サイズアップしたブレンボ製のブレーキディスクにより、制動力とコントロールをサーキットスペックまで引き上げているという。

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