ポルシェとアウディがフルEV用に共同開発したプレミアム プラットフォーム エレクトリック(PPE)は、800Vアーキテクチャーを備えた最新コンポーネント。その第1弾となるのがマカンエレクトリックだ。今回は2025東京マラソンの先導車そのもののマカン 4 エレクトリックに乗る機会を得た。

PPE初採用でポルシェらしいBEVが完成

ポルシェ エクスペリエンスセンター ライプツィヒで行われたワークショップで初対面したマカンエレクトリックの衝撃は、1年半経った今でも鮮明に覚えている。そこでは開発ドライバーの横で試乗することができたのだが、すべてのコーナーをドリフトで駆け抜けていくパフォーマンスは圧巻だった。

そんなハイパフォーマンスに圧倒されたのもさることながら、あらゆる場面での安定したスタビリティの高さは、さすがポルシェのBEVであると納得したものだ。当然、早く自分でハンドルを握り走りたいという気持ちが強くなった。そしてようやくそれが叶ったのは、2024年4月に南フランス アンティーブで開催された国際試乗会だった。

そこではマカン 4 エレクトリックとマカン ターボ エレクトリックに試乗でき、完成度の高さやひと目でマカンだとわかる最新デザインに、「さすがポルシェのベストセラーモデルのフルモデルチェンジだ」と感心したものだ。それから約1年、やっと日本仕様のマカン 4 エレクトリックに試乗することができたのだ。

画像: フロントフードには東京オリンピックのロゴが。サイドのレターはポルシェ標準仕様。

フロントフードには東京オリンピックのロゴが。サイドのレターはポルシェ標準仕様。

試乗車は東京マラソン先導車そのもの

借り出したマカン 4 エレクトリックには、“先導 TOKYO MARATHON 2025”という特別なラッピングが施されていた。ポルシェジャパンは、東京マラソンの先導車に車両提供しているのだが、3月に開催されたそのイベントに提供されたモデルそのものなのである。

実際に走り出すと、新型マカンエレクトリックというだけでも多くの耳目を集めるのに加えて、このラッピングだ。いつもの倍ぐらいの注目度だった。つまり多くの人に見られ、スマートフォンのカメラを向けられた。

画像: マカンの特徴となる流麗なデザインで空気抵抗係数は0.25を実現する。

マカンの特徴となる流麗なデザインで空気抵抗係数は0.25を実現する。

テストドライブの印象は、インテリアや装備、機能、あらゆる速度域での走行性能など全方位で進化しているというもの。最新BEVらしく静粛性はかなり高く、どのような場面でも実に軽快でペダル操作にクルマが直結したようにダイレクト感も強い。ちなみに前後重量配分は49:51とICE版マカンより50:50に近い。

ホイールベースはICE版マカンより86mm長くなり、よりダイナミックな外観になった。大きく変ったのはふたつに分割されたフロントライト部分である。上部にはポルシェのアイコンとなる4灯式デイタイムランニングライト、その下の低い位置にLEDヘッドライトがレイアウトされたのである。またマカンの特徴であるサイドブレードは継続採用されたが、そのデザインは変更されている。

画像: ポルシェBEVでお馴染みの4灯デイタイムランニングの真下にLEDヘッドライトが備わる。

ポルシェBEVでお馴染みの4灯デイタイムランニングの真下にLEDヘッドライトが備わる。

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