2025年7月7日、BMWジャパンからカスタマーレーシングのエントリーモデルとなる競技用モデル「M2 レーシング」が登場した。「BMW M2 レーシング」は正規ディーラーではなく、BMW Mモータースポーツ・ディーラーである株式会社モトーレン東都(東京都)とエルベオート株式会社(大阪府)をとおして販売される。右ハンドルで、車両価格は2100万円(消費税込み)。

BMW Mモータースポーツのサポートチームが参戦を支援

今回登場した「BMW M2 レーシング」は、BMW M2をベースにレーシングコンポーネントを組み込み、様々なレースに参戦できるように開発された競技用レーシングカー。レースで戦える高いパフォーマンスを発揮しながらも、扱いやすい車両サイズと価格によって、カスタマーレーシングにおけるエントリーモデルとなっている。

また、メンテナンスが容易で、コスト効率に優れ、市販モデルと密接に関係しているためランニングコストが安いのも魅力となる。

パワーユニットは2L直列4気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載、トランスミッションにはモータースポーツ専用のソフトウェアにより制御される8速ATを採用し、最高出力313ps(230kW)、最大トルク420Nmを発揮する。また、専用に開発されたドライブシャフトや、タイヤの左右回転差を抑制するプリロード型の個別冷却システムを備えた機械式LSD(リミテッド・ステップ・ディファレンシャル)も標準装備されている。

なお、「BMW M2 レーシング」の車両価格は2100万円(消費税込み)で、BMW Mモータースポーツ・ディーラーであるモトーレン東都(東京都)とエルベオート株式会社(大阪府)を通じて販売される。

カスタマーレーシングとしての導入は2026年シーズンからで、ワンメイクレースや耐久レースなどさまざまなチャレンジが想定される。カスタマーチームの参戦にあわせて、BMW Mモータースポーツのサポートチームが各プライベートチームとともにを転戦し支援する。そのサポート活動には、ニュルブルクリンク24時間レースのような耐久イベントだけでなく、国内外のさまざまなスプリントシリーズが含まれており、日本国内ではBMW & MINI Racingへの参戦が予定される。

画像: 「「BMW M2 レーシング」には専用調整機構、データロガーなど、モータースポーツ専用コンポーネントも装備される。ボディカラーはアルピンホワイトIIIが標準。

「「BMW M2 レーシング」には専用調整機構、データロガーなど、モータースポーツ専用コンポーネントも装備される。ボディカラーはアルピンホワイトIIIが標準。

「BMW M2 レーシング」の主な装備品

■溶接式セーフティロールケージ付シャシー(BMW Motorsport製)
■ タンクフィラーネック付Makrolon 製リアサイドウインドウ
■CFRP製軽量ルーフ
■フロントスプリッター
■ 牽引用フック(フロント&リア)
■固定式セーフティ・シート(Sabelt GT-AM)
■ FIA認証ATL FT3安全燃料タンク
■FIA規定対応消火器システム
■10x18 アロイホイール(マットブラック)
■タイヤ:Goodyear 265/660 R18
■ホイール取付方式:M14スタッド&ラグナット方式
■KW製モータースポーツ専用ショックアブソーバー
■調整可能なモータースポーツスタビライザー
■BMW M コンパウンド・ブレーキディスク&キャリパー
■モータースポーツ専用ブレーキパッド
■BMW M モータースポーツ専用ブレーキエアクーリング
■BMW M モータースポーツ専用ドライブ・モードM トラクション・コントロール
■ピットスピードリミッター
■エアコン
■データロガー用ワイヤリングハーネス

レース用車両 「BMW M2レーシング」 主要諸元

●全長×全幅×全高:4587×2068×1369mm
 ※全幅はドアミラー含む
●ホイールベース:2474mm
●エンジン:直4DOHCターボ
●総排気量:1998cc
●最高出力:230kW(313ps)
●最大トルク:420Nm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●最高速:270km/h以上
●車両価格:2100万円(消費税込)
※EU準拠

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