ステランティス グループがプロデュースする「フィアット」ブランドのコンパクトSUV、600(セイチェント)にハイブリッドモデルが追加設定された。そのディテールを写真で紹介しよう。

可愛らしいスタイルや装備は電気自動車と変わらず

1955年に登場した初代フィアット「600」や、日本仕様は2022年に発売された電気自動車の「500e」からインスパイアされた電気自動車として、日本でも2024年に発売されたのが「600e」。今回の「600ハイブリッド」は、車名が示すように600eのハイブリッドモデルだ。

外観は電気自動車の600eとほとんど変わらない。外観上の違いは、テールゲート左下に付けられた「Hybrid」のエンブレムと、その下にデュアルエキゾーストエンドが見えるくらいだ。インテリアも、2スポークのステアリングホイール、丸型のメータークラスター、楕円形のダッシュボードパネルなど、600e同様に初代600から受け継いだデザイン要素は健在だ。

パワートレーンは、新開発の1.2L 3気筒ガソリンターボエンジンに電動モーターを内蔵した6速DCTを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムで、フィアットでは初めてこのシステムを搭載した。走行状況によるが、最大約30km/hまでモーターによる走行が可能。信号待ちの多い市街地走行では、1時間あたり約50%はエンジンを使用しない状態となり、WLTCモード燃費はクラストップレベルの23.2km/Lを達成した。

安全&改定装備も、600eと同レベルで充実している。日本では充電環境などを考えると、電気自動車よりはハイブリッド車が主流。フィアット 600eのスタイルは気に入っていたけど充電環境などの問題で電気自動車では・・・と諦めていた人には、この600ハイブリッドは格好のモデルとなるに違いない。

また最近のステランティス ジャパンは、同様のシステムを搭載したアルファロメオ ジュニアプジョー 3008など、続々とハイブリッド車をニューモデルにラインナップして日本に導入している。この戦略にも注目していきたい。

フィアット 600ハイブリッド ラ・プリマ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4200×1780×1595mm
●ホイールベース:2560mm
●車両重量:1330kg
●エンジン:直3 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1199cc
●最高出力:100kW(136ps)/5500rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/1750rpm
●モーター最高出力:16kW/4264rpm
●モーター最大トルク:51Nm/750−2499rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:FWD
●燃料・タンク容量:プレミアム・44L
●WLTCモード燃費:23.0km/L
●タイヤサイズ:215/55R18
●車両価格(税込):419万円

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