2025年7月13日(現地時間)、WEC世界耐久選手権第5戦「サンパウロ6時間」がサンパウロ(ブラジル)のインテルラゴス・サーキットで行われ、キャデラック・ハーツチーム イオタの12号車キャデラックVシリーズR(アレックス・リン/ノーマン・ナト/ウィル・スティーブンス組)がポール・トゥ・ウインで優勝した。キャデラックはWEC初優勝。しかも2位にも38号車キャデラックが入り、キャデラックはWEC初勝利を1-2フィニッシュで達成した。3位は5号車ポルシェ。トヨタは14位、15位とふるわず、ポイント獲得はならなかった。
12号車キャデラックは余裕を持ってトップでフィニッシュ
ポールポジションからスタートした12号車キャデラックが、レース序盤こそ5号車ポルシェに先行されたが、圧倒的なペースでトップを奪い返すと、3時間が経過する頃には、38号車キャデラックも2番手に続いて、キャデラックが1-2体制を構築する展開に。そのキャデラック勢を、ポルシェの5号車-6号車が3番手-4番手、プジョーの94号車-93号車が5番手-6番手で追う形となっていく。
レース終盤には2番手の38号車キャデラックの後ろに5号車ポルシェが迫るが、その戦いをよそにトップの12号車キャデラックは余裕を持ってフィニッシュ。38号車キャデラックもポルシェの追撃を振り切って2位でゴールした。
なお5位には、終盤に追い上げて、プジョーの2台をかわした20号車BMWが入った。プジョーの2台は6位と7位だった。

キャデラックは予選でも1-2を形成。2番手につけた38号車はペナルティで1グリッド降格となったが、ライバルを圧倒する速さを見せつけて、好位置から決勝をスタートした。

速さを見せながらも、なかなか勝てなかったキャデラックだが、ついに念願のWEC初優勝を果たした。写真は優勝したリン/ナト/スティーブンス組の12号車キャデラック。