クーペとコンバーチブル、それぞれの特徴を活かした特別仕様車
LCは、2012年のデトロイト モーターショーに出展したデザインスタディモデル「LF-LC」をベースに、2017年に約5年の歳月を経て市販化(コンバーチブルは2020年に発売)された、レクサスのラグジュアリー クーペ&コンバーチブルだ。

レクサス LC500の特別仕様車「ピナクル」。
まず、特別仕様車から紹介しておこう。「ピナクル(PINNACLE)」とは最高峰や頂上を意味し、クーペではより鋭く意のままに走る愉しさを、コンバーチブルではより優雅で心地より走りを追求した。
一体成形フロントバンパーカナードや専用固定式リアウイングが高い空力性能と運動性能を確保。クーペでは剛性に優れた構造のリアアルミ中空サスペンションメンバーを搭載し、タイヤのグリップ力をより有効に活用することで、ドライバーとクルマの一体感ある走りを実現。さらに新搭載のDRS(後輪操舵)との高い親和性で、高次元で安定性と軽快さを両立している。
コンバーチブルは、初採用の固定式リアウイングにより、オープン時の乗り心地や直進安定性・操縦安定性をより一層高めている。また、クーペとコンバーチブルそれぞれに専用チューニングを施し、各部品のわずかな個体差に合わせた寸法精度の作り込みや、手作業による最終調整により、伸び感がある滑らかな回転フィールや加減速時の応答性向上と質感の高いドライブフィールを実現している。

レクサス LC500コンバーチブルの特別仕様車「ピナクル」。
エクステリアでは、専用のブラックスパッタリング塗装の鍛造アルミホイールをはじめ、各パーツをブラックで統一し、専用ボディカラーとのハーモニーを表現している。
ボディカラーは、クーペが日本古来の金属工芸で銀と銅の合金を仕上げた銀灰色の「朧銀(おぼろぎん)」、コンバーチブルが高質なライトソリッドグレーをベースにハイライトでメタリックをほのかに感じさせるニュートリノグレーを専用カラーとして設定。
インテリアは、残雪に陽の光があたり、大地があらわになっていく雪解けの情景からインスパイアされた専用色、ブラック&ホワイト(クーペ)とサドルタン&ホワイト(コンバーチブル)を設定。そのほか、助手席インストルメントパネルへの刺繍の採用や、専用のプレートなどを設定している。

レクサス LC500コンバーチブル「ピナクル」のインテリア。