2025年7月31日〜8月1日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第9戦 ラリー・フィンランドが、フィンランド中部の都市ユバスキュラを起点としたグラベル(未舗装路)で開催される。前戦ラリー・エストニアで劇的なWRC初優勝を飾った23才のオリバー・ソルベルグ(トヨタ)は、フィンランドでは今年のメインプログラムであるWRC2クラスに参戦する。

エストニアから中1週で、ラリーは伝統のフィンランドへ

前戦ラリー・エストニアでトヨタ GRヤリス ラリー1を初めてドライブしたオリバー・ソルベルグがメイクスポイントの対象外の出場ながらWRC初優勝を飾ったことにより、トヨタはシーズン7勝目をマーク。マニュファクチャラー選手権首位の座を守った。

一方で、第7戦アクロポリス・ラリー・ギリシャでようやく今季初優勝をあげたヒョンデは、前戦第8戦ラリー・エストニアでもダブル表彰台を獲得。母国エストニアで2位に入ったオィット・タナックがついにドライバーズ選手権トップに立つなど、ヒョンデの巻き返しは急で、純粋なパフォーマンスが問われるタフなラリー・フィンランドは、ドライバーズ選手権、マニュファクチャラーズ選手権の行方を占う重要な一戦となりそうだ。

ラリー・フィンランドでは、トヨタは2021年と2023年のこのラリーの勝者であるエルフィン・エバンス、フィンランド出身で2回世界王者を獲得しているカッレ・ロバンペラ、フィンランドで2度の優勝経験があり、今季5戦に出場し3度優勝しているセバスチャン・オジエという強力なワークス体制で参戦。勝田貴元とフィンランド出身のサミ・パヤリも、GRヤリス ラリー1で走る。

ヒョンデは2022年のこのラリーの勝者であるオィット・タナック、昨年の年間チャンピオンであり、2023年と2024年に連続して表彰台を獲得しているティエリー・ヌーヴィル、2024年にこのラリーで3位に入ったアドリアン・フルモーの3人で挑む。

画像: フィンランドにヘッドクォーターを置くトヨタラリーチーム(TGR-WRT)にとって、このラリーはホームイベント。今季8勝めを狙う。

フィンランドにヘッドクォーターを置くトヨタラリーチーム(TGR-WRT)にとって、このラリーはホームイベント。今季8勝めを狙う。

画像: ラリー・エストニアで2位に入りドライバーズ選手権トップに立ったヒョンデのオィット・タナック。ヒョンデ勢はこのところ調子を上げており、マニュファクチャラーズポイントでもトヨタとの差はそれほど大きくない。

ラリー・エストニアで2位に入りドライバーズ選手権トップに立ったヒョンデのオィット・タナック。ヒョンデ勢はこのところ調子を上げており、マニュファクチャラーズポイントでもトヨタとの差はそれほど大きくない。

【参考】2025年 WRC第8戦ラリー・エストニア 結果

1位:O.ソルベルグ(トヨタ GRヤリス ラリー1)2h36m35.1s
2位:O.タナック(ヒョンデ i20N ラリー1)+25.2s
3位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー1)+48.3s
4位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+55.6s
5位:A.フルモー(ヒョンデ i20N ラリー1)+1m33.0s
6位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m43.4s
7位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+2m55.6s
8位:M.セスクス(フォード プーマ ラリー1)+3m36.0s
9位:Jマカリアン(フォード プーマ ラリー1)+5m29.8s
10位:G.ミュンステール(フォード プーマ ラリー1) +5m57.5s
────────────
リタイア:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)

【参考】2025年 WRCドライバーズランキング(第8戦終了時)

1位 O.タナック(ヒョンデ)162
2位 E.エバンス(トヨタ)161
3位 S.オジェ(トヨタ)141
4位 K.ロバンペラ(トヨタ)138
5位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)114
6位 A.フルモー(ヒョンデ)71
7位 勝田貴元(トヨタ )63
8位 O.ソルベルグ(トヨタ)52

【参考】2025年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第8戦終了時)

1位 トヨタ 399
2位 ヒョンデ 347
3位 Mスポーツ フォード 111

This article is a sponsored article by
''.