2025年8月1日に発売したMotor Magazine 9月号はスポーツカー大特集。創刊70周年記念となる8月号(7月1日発売)に続き、今月も70周年を祝う大特集&増ページ号。今回はその中からPart4「ピュア・ドライビングの系譜」に登場したアルピーヌ A110 Sを紹介する。

軽量ミッドシップを活かす、徹底したスポーツカーづくり

画像: アルカンタラを多用し、スポーティなデザインでありながらも上質なインテリア。センターコンソールのスイッチでシフト操作をし、ステアリングコラムには大きなパドルシフトも備える。

アルカンタラを多用し、スポーティなデザインでありながらも上質なインテリア。センターコンソールのスイッチでシフト操作をし、ステアリングコラムには大きなパドルシフトも備える。

そして、このパフォーマンスを現代で実現した徹底したスポーツカーづくりにも本気を感じる。

たとえば、シャシの95%以上がアルミで、前後ダブルウイッシュボーンの上下アームも当然アルミ製。さらにボディ下面を覗き込めばフラットにパネルで覆われ、後ろ側にはディフューザーまで装着される。まるでレーシングカーを思わせる構造となっている。

このおかげで大きなリアスポイラーをつけることもなく、最高速度250km/hを実現しているのだ(カーボンパーツで軽量化され、リアスポイラーも付く「R70」の最高速度は285km/h)。

と、やや褒めすぎのようだが、腰痛持ちの個人的な難点はリクライニングしないバケットシート。ただし、Sの後継となるGTSでは、同様の走りを実現しながら、リクライニング機能付きのSABELT製スポーツシート仕様となるので、この悩みは不要かもしれない。

画像: A110が「運転が楽しいクルマ」であることは間違いない。それはアルピーヌによる徹底したスポーツカーづくりによるもの。アルミシャシの軽量ミッドシップ×ターボエンジンの組み合わせは現行型で最後になるのか!?

A110が「運転が楽しいクルマ」であることは間違いない。それはアルピーヌによる徹底したスポーツカーづくりによるもの。アルミシャシの軽量ミッドシップ×ターボエンジンの組み合わせは現行型で最後になるのか!?

なお、今回試乗したSも7月末時点では在庫車の購入が可能だ。現行スポーツカーは日本車やドイツ車が主流を占める中、A110は唯一無二のフレンチスポーツ。その希少性、そしてスポーツカーとしての完成度の高さは、まさに今、乗るべき1台と言えるだろう。(撮影:永元秀和)

さらに今回のスポーツカー大特集では、この他にも4WDターボやFRスポーツ、新旧ハチロク、ロードスター、フェアレディZとバラエティに富んだスポーツカーを紹介中。併せて御覧ください!

アルピーヌ A110 S 主要諸元

●全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm
●ホイールベース:2420mm
●車両重量:1110kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1798cc
●最高出力:221kW(300ps)/6300rpm
●最大トルク:340Nm(34.6kgm)/2400rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:MR
●燃料・タンク容量:プレミアム・45L
●WLTCモード燃費:14.7km/L
●タイヤサイズ:前215/40R18、後245/40R18
●車両価格(税込):1210万円

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