Webモーターマガジンでは「あの頃、輝いて見えたクルマたち」を実際に買って、乗ってみるプロジェクト「ちょいふるジョイフル」がスタートしています。それとは関係あるのか、ないのか、新しいクルマはもちろん、旧車も大好きな月刊Motor Magazine編集長のナカムラ(30代)が最近手に入れた、ちょっとどころかまあまあ古いセダンのお話を紹介します。

本命探しの最中にまさか運命の出会い!?

画像: 購入した2001年式トヨタ プログレ NC250 ウォールナットパッケージ。走行距離は5万6000kmと少なめで、整備記録簿も残っており、機関の状態は良さげ。内外装に年式相応のヤレはあるものの、すでに気に入っている。

購入した2001年式トヨタ プログレ NC250 ウォールナットパッケージ。走行距離は5万6000kmと少なめで、整備記録簿も残っており、機関の状態は良さげ。内外装に年式相応のヤレはあるものの、すでに気に入っている。

2024年末、以前からずーっと探していた中古車(こちらもいつか記事化予定)を発見。すぐさま販売店に現車を確認しに行くと、そのお店でたまたまもう一台気になるクルマを見つけてしまいました。

それがトヨタのプログレです。1998年のデビュー時、「小さな高級車」と謳ったプログレは大人向けのセダンであり、その数カ月後にデビューしたアルテッツァが「FRのスポーツセダン」としてメディアで大きく取り上げられていたことの印象の方が大きく、あまり話題になっていなかったクルマです。

その頃、私は10代。まだ若かったので、どちらかというと6速MT&FRのアルテッツァに心踊っていました。ただ10年ぐらい前から、中古車で安く出回るようになって、ずーっとプログレのことは気になっていました。

というのも、当時は「地味すぎる」なんて声もありましたが、今となってはコンパクトな1700mmの全幅や愛嬌のあるフロントマスク、それにクラシカルなインテリアも、今見るとそれらに愛おしさすら感じます。それにそんな見た目をして、搭載されているエンジンは直列6気筒の1JZ(2.5L)もしくは2JZ(3L)で、当時のマークII 3兄弟やクラウン、アリストなんかに積まれているユニットです。

画像: マイナーチェンジ後のモデルなので、搭載されるエンジンは2.5L 直列6気筒(1JZ-FSE)自然吸気で直噴システムD-4を採用。最高出力は200ps/6000rpm、最大トルクは25.5kgm/3800rpm。燃料タンクはなんと70L!

マイナーチェンジ後のモデルなので、搭載されるエンジンは2.5L 直列6気筒(1JZ-FSE)自然吸気で直噴システムD-4を採用。最高出力は200ps/6000rpm、最大トルクは25.5kgm/3800rpm。燃料タンクはなんと70L!

余談ですが、それを活かして改造系やドリフト業界では1J、2Jのターボを積んで、MTに載せ替えたプログレなんかも出回っていましたね。今どき全幅1700mmのコンパクトなFRセダンに、1JZや2JZを積んでるなんて・・・冷静に考えておかしい(褒めています)。

過去にクラウン(1JZ搭載車)やアリスト(2JZ搭載車)を所有していたことがありますが、派手さはなくとも、直6らしくスムーズに回る気持ちの良いエンジンだと思います。

また何より感心したのが、長く所有していてもエンジンはもちろん補機類までノートラブルだったこと。これは地味にすごい。当然さらに歳月は経ってますから、ECUを始め電装系など何かしらの故障はこれから出る可能性は大いにありますが、それはそれで紹介していく予定です。

そういえば、最近、直6って我々自動車メディアも試乗機会がめっきり減ってしまいました。国産ではマツダのCX-60、CX-80の直6ディーゼルが話題になりましたが、自然吸気となると絶滅危惧種。

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