自動車専門誌、月刊モーターマガジンで連載している最新BEVの長期レポート。2025年3月からテストしているのは ヒョンデ KONA Nライン、その2回目。

状況に応じて4つのドライブモードが選択可能

コナ Nラインには「ECO」「NORMAL」「SPORT」「SNOW」といった4つのドライブモードが用意される。ドライブモードを選ぶスイッチは、センターコンソール中央の特等席にレイアウトされブラインド操作が可能である。これは走るシチュエーションによって、好みのモードを選択しやすくしているのだろう。

それぞれのモードでどのような走りの違いがあるのか、確認するためにも1カ月間は同じモードで走ってみようと考えた。今月はほとんどの時間で「ECO」を選んで走ってみた。「SNOW」は除き、今月は「ECO」、来月は「NORMAL」、再来月は「SPORT」というように集中して走れば、そのモードの特徴がよくわかるはずである。

画像: ドライブモード選択スイッチはセンターコンソール中央にレイアウトされブラインド操作が可能。

ドライブモード選択スイッチはセンターコンソール中央にレイアウトされブラインド操作が可能。

日常使用域でも十分にパワフルなECOモード

「ECO」モードで感じたのは、これが最適ではないか、ということだ。もっとパワーが欲しい! というような気持ちがまったく起きずに1カ月間走ることができた。十分以上に満足で、「これでいい」ではなく、「これがいい」モードだと言っていいだろう。

非力なクルマだと追い越し時にモアパワー! を要求したくなるのだが、そんなときでもコナはBEVらしく、右足に力を込めればスムーズかつ必要なだけ加速を見せてくれる。たとえば新東名高速道路のような最高速度120km/h区間でもパフォーマンスは満足できるものだった。

ただし120km/hで走っていると電費は悪くなり、5km/kWh後半に落ち込んでしまう。当然、走行レンジも短くなるので、いつもより早めの充電も必要である。

画像: ECOモード時のメーター表示。派手な演出はない。極端に出力が絞られる訳ではないので十分なパフォーマンスが得られる。

ECOモード時のメーター表示。派手な演出はない。極端に出力が絞られる訳ではないので十分なパフォーマンスが得られる。

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