多彩な技術革新によって、もっとも先進的なSUVとして再定義
④2つの新グレード「ウッドランド」と「GRスポーツ」を設定
2026年型では、新たに2つの独立グレードが加わった。
まず「ウッドランド」は、これまで特別仕様扱いだったオフロード志向の仕様を単独グレード化。ブラック仕上げの上下分割グリルに統合型LEDライトを備えたハンマーヘッドフェイス、ややリフトアップされたフロント、ルーフレール、リアのアクティビティマウントなど、アドベンチャーを想起させる装備を標準化した。
週末に林道を駆け抜けるのはもちろん、日常使いでも快適性を損なわず、スタイルと実用性を両立する一台である。

オフロード指向の「ウッドランド」を独立したグレードとして設定。
次に登場するのが、RAV4史上初の「GRスポーツ」だ。トヨタのモータースポーツ部門であるGAZOO Racingが手掛け、走行性能を徹底的に磨き上げた。
GR専用のサスペンションとパワーステアリング、強化ボディ、20インチ専用ホイールに履かせたサマータイヤを装備し、スポーツカーさながらのハンドリングを実現。
外観ではGRファンクショナルマトリクスグリルや前後のスポイラーを採用し、空力とスタイルを兼ね備える。パワートレインはPHEV専用で、環境性能と走りを高次元で融合したモデルである。

GRスポーツには専用のスポーツシートが装備される。
⑤初めての新境地~電動化とソフトウェアが導く新時代SUVの到達点~
新型RAV4は、モデル史における大きな転換点となる存在だ。数々の革新的な技術を取り込み、コンパクトSUV市場のなかで最も先進的な一台として再定義されている。
その進化の核となるのが、トヨタが誇る第6世代プラグインハイブリッドパワートレインである。新開発のPHEVシステムは、システム総合出力を最大320馬力にまで高め、従来比で18馬力の向上を実現。力強さと効率性を兼ね備えたこのシステムは、トヨタが進める電動化戦略の象徴とも言える。
さらに注目すべきは、車両のソフトウェア基盤に「Arene(アリーン)」開発プラットフォームを採用した点だ。これにより、最新のToyota Safety Sense 4.0や、新世代Toyota Audio Multimediaシステムが統合され、クルマ全体のユーザー体験が一段と進化した。

先進のトヨタAreneソフトウェア開発プラットフォームと統合し、インパネ周辺のデザインも大きく進化した。
ドライバーは、大型タッチスクリーンでのカスタマイズ可能なホーム画面、画面下部に常時表示されるHVACコントロール、そしてより俊敏に反応する「Hey Toyota」音声アシスタントを活用できる。加えて、ワイヤレスのApple CarPlayやAndroid Autに標準対応し、スマートフォンとの接続もシームレスに行うことができる。
安全性能においても、RAV4は妥協がない。Toyota Safety Sense 4.0は高度な検知能力と制御介入を組み合わせ、ドライバーを幅広いシーンでサポートする。予測不能な道路状況でも安心感を与える、包括的な運転支援テクノロジーのパッケージである。
2026年型RAV4は、日常の通勤をより快適で充実した時間に変え、ワインディングでは限界に挑む楽しさを提供する。まさに、あらゆるシーンでドライバーを鼓舞する新時代のクロスオーバーSUVに仕上がっている。