総合優勝とチーム優勝も獲得したチーム三菱ラリーアート

左から、増岡浩 チーム三菱ラリーアート総監督、ドライバーのチャヤポン・ヨーター選手、コ・ドライバーのピーラポン・ソムバットウォン選手。
2025年8月8日〜16日にタイで開催されたAXCR2025に、チーム三菱ラリーアートはトライトンのT1仕様(改造クロスカントリー車両)で参戦し、チャヤポン・ヨーター選手が3年ぶりの総合優勝、田口勝彦選手が総合5位、小出一登選手が総合22位となった。また、チームとして3台以上完走し、上位2台の合計タイムの早い順で競われるチーム賞も2年ぶり2度目の獲得となった。
今回、ドライバーのチャヤポン選手と、コ・ドライバー(ナビゲーター)のピーラポン・ソムバットウォン選手が来日し、増岡浩 総監督とともにメディアの前で語った。
子どものころに三菱車がWRCで活躍しているのを見て、いつかは三菱車で参戦してみたいと思っていた夢が叶ったというチャヤポン選手。2024年は優勝目前でリタイアとなったが、今回はトラブルに見舞われてもチームの協力や速いマシンのおかげで優勝できてうれしいと語る。
優勝するのは大変だったけれど、連勝するのはもっと難しいはず。だが来年も優勝できるように頑張ると語るチャヤポン選手は、今回20kgもの減量をしてAXCRに臨んだという。
コ・ドライバーのピーラポン選手は、各日のラリーが終わる夕方に翌日のコースノートが渡されるので、毎晩それを研究し、チームとのミーティングで問題を解決し、ドライバーに分かりやすく伝えられるよう研究したという。そんな正確なナビゲーションによりドライバーはマシンを思い切り走らせることができるのだ。

AXCR 2025を疾走する、チャヤポン選手が駆る三菱 トライトン。