サイズ的には現行型のTクロスとほぼ同じ

ID.クロスコンセプトのサイズは全長4161×全幅1839×全高1588mm、ホイールベースは2601mm。
ID.クロス コンセプトは、ID.2オール、ID.GTI コンセプト、ID.エブリイ1に続く、4台目のコンパクト電動コンセプトカーだ。ID.2オールは「ID.ポロ」として、ID.GTI コンセプトは「ID.ポロ GTI」として量産モデルが2026年上半期に世界初公開が予定されている。このID.クロス コンセプトの最終バージョン(量産モデル)は2026年夏に、ID.エブリイ1の量産バージョンは2027年のIAAで、それぞれ公開される予定だ。
アーバンジャングル グリーンと呼ばれるカラーをまとったID.クロス コンセプトは、クリアで好感が持てる新しいデザイン言語を反映している。フォルクスワーゲンにおける3つのデザイン基盤(安定感、親しみやすさ、独自性)に基づいており、今後のすべての新しいフォルクスワーゲンに反映されていく。純粋かつ力強く明確なライン、視覚的な安定感、そしてポジティブで親しみが持てるデザインを重視し、ラインと力強いボディパネルは、ピュアでクリアだ。
前後のグラフィックスや3Dライトシグネチャーにより、クルマが微笑んでいるような印象を与える。これは、ゴルフやID.バズなど、フォルクスワーゲンを象徴するデザインを意図的に想起させ、その上に“隠し味”を少し付け加えている。例えば、Cピラーや完全にまっすぐなウインドーラインに見て取ることができる。
サイズは全長4161×全幅1839×全高1588mm、ホイールベースは2601mm。これは現行のTクロスとほぼ同じだ。だが、グッドイヤーと共同開発した専用の235/40R21タイヤを「バルボア」と呼ばれるアルミホイールに履き、サイドウオールはリムのデザインが反映されている。
コンパクトなサイズだがラゲッジルームは450Lと平均以上の容量があり、EVならではのボンネット下のフランクも25Lを確保している。インテリアは心地良いオアシスをイメージして設計され、布張りの表面など優れた素材の品質と感触が印象的だ。特別に設計されたシートを完全に折りたたむと、ID.バズのようなリクライニングエリアを作り出せる。

心地良いオアシスをイメージして設計されたインテリア。