2025年9月7日(現地時間)、WEC(世界耐久選手権)第6戦「ローンスター・ル・マン」がアメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われ、雨の中で大荒れとなった6時間の決勝レースでは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963(ケビン・エストーレ/ローレンス・ファントール/マット・キャンベル)が今季初優勝をあげた。2位に50号車フェラーリ499P、3位には94号車プジョー9X8が入り表彰台を獲得した。トヨタは8号車が9位、7号車は14位に終わった。
雨の中での我慢比べから、終盤路面が乾き一気にペースアップ
スタート直前に雨が強まったためセーフティカー(SC)先導でスタートが切られ、最初の1時間はそのままSCランが続き、その後レース中断の措置がとられることとなった決勝レース。

雨が降り続く中でレースはスタート。スピンやコースアウトが続出する波乱の展開となったが、終盤には雨が弱まり空もやや明るくなった。
レースが再開されてもクラッシュが発生するなど大荒れの展開に。レースが3時間の折り返しを迎えても、依然ヘビーウエットの状態で、51号車、50号車のフェラーリ、5号車、6号車のポルシェがレースをリードしようとするが、イエローコーションやSCでギャップが消滅する歯がゆい展開になっていく。
レース終盤、ようやく雨が弱まり空もやや明るくなると、レースペースが一気に上がる。ここでトップに立っていた6号車ポルシェがスパートし、2番手以降を引き離して、そのまま今季初勝利をあげた。
2番手の座は、50号車フェラーリと12号車キャデラックが激しく争っていたが、路面がさらに乾くと、94号車、93号車のプジョーが順位を上げ、混戦に。50号車フェラーリは先にピット作業を済ませていた94号車プジョーに一時逆転を許したものの最後に2位を奪い返してゴールした。94号車プジョーは3位入賞で今季初の表彰台を獲得、93号車プジョーも4位に続いた。

ポルシェ、フェラーリ、プジョーが表彰台を分け合った。地元優勝を狙ったキャデラックは38号車の6位が最上位に終わった。