インテリアには39.1インチの大型スクリーンも採用
ミドルサイズSUVのGLCは、2024年に日本でいちばん売れたメルセデス・ベンツだった。日本だけでなく、世界中でメルセデス・ベンツのベストセラーの地位を獲得し、2025年上半期も首位の座を維持している。今回発表された新型GLCはBEV(バッテリー電気自動車)のEQテクノロジーを採用し、2026年前半から欧州では発売される予定だ。

スタイリング的には従来型のGLCをアップデートした印象だ。
そのスタイリングは、従来型のプロポーションを現代風にアレンジしたものだ。また、ブランドを象徴するクロームグリルを初めて刷新し、光を放つハイテクの傑作となった。彫刻的なショルダーラインと強調されたホイールアーチを備えたダイナミックなシルエットは、その力強い存在感を強調している。
インテリアでは、39.1インチというメルセデス・ベンツ史上最大のMBUXハイパースクリーンが圧倒的だ。その高解像度と革新的なマトリクス バックライト技術により、まったく新しい没入型インテリア体験を実現した。
後席の空間も広く、標準装備のパノラミックルーフが、開放感と優雅さを兼ね備えた室内空間を実現している。オプションの「ヴィーガンパッケージ」はヴィーガン協会の認証を受け、メルセデス・ベンツは独立認証を受けたヴィーガン内装を用意する世界初の自動車メーカーとなった。

39.1インチというメルセデス・ベンツ史上最大のMBUXハイパースクリーンが圧倒的だ。
BEVとなったGLCは従来型よりホイールベースが84mm長い2972mmで、前席ではフットスペースが13mm、ヘッドスペースが46mm拡大。後席では47mmと17mm、それぞれ増加して、前後席とも快適な乗り心地を享受している。ラゲッジルームも後席使用時で570L、後席をたためば1740Lと十分に広く、さらにフロントトランク(フランク)も128Lある。
SUVゆえ、ラフロード向けの「テレインモード」も備え、また「トランスペアレント(透明)ボンネット」機能は、フロントカメラとサイドミラーカメラの映像を合成して、車両前方の見えない部分をバーチャルで映像化する。