2025年9月8日(ドイツ現地時間)、メルセデス・ベンツはミドルサイズSUVの「GLC」の新型を発表。同日からミュンヘンで開催される「IAAモビリティ 2025」で世界初公開する。

10分間で303kmの航続距離分の充電も可能

BEVのシステムには800ボルトを採用し、新世代バッテリーと組み合わせて充電時間を大幅に短縮する。94kWhのリチウムイオン電池を搭載し、400Vの急速充電ステーションにも対応可能。10分間で最大303kmの航続距離分を充電可能と予測されている。また、双方向DC充電ステーションに接続すると、太陽光発電を蓄電し、家庭向け電力供給源(V2H)または電力系統向け電力供給源(V2G)として機能する。

画像: ホイールベースは従来型より84mm長い2972mmで、前後席ともヘッド&フットスペースは広くなった。

ホイールベースは従来型より84mm長い2972mmで、前後席ともヘッド&フットスペースは広くなった。

新開発のワンボックス ブレーキシステムも搭載されており、これはエネルギー回生による制動でも従来の摩擦制動でも、安定した確かなブレーキペダルフィールを提供する。回生のモードも4段階に調整できる。

暖房にはヒートポンプを採用し、電気駆動ユニット、バッテリー、周囲の空気からの廃熱も利用して、室内を効率的に暖める。

サスペンションでは、Sクラスで定評のあるAIRMATICエアサスペンションやリアアクスルステアリング(後輪操舵)もパッケージオプションで設定される。

画像: フローティングタイプのセンターコンソールも独特。パノラマルーフも標準装備される。

フローティングタイプのセンターコンソールも独特。パノラマルーフも標準装備される。

ヘッドランプには、マイクロLEDテクノロジーを備えた次世代のデジタルランプを採用。照射面積が大きく、ハイビームの明るさも向上した。カメラ情報と地図データを組み合わせ、コーナリングランプは道路の曲がり具合に正確に反応する。

運転支援システム「MB.ドライブ」は、最大10台のカメラ、5台のレーダーセンサー、12台の超音波センサーがMB.OSで作動する。すべてのアクティブセーフティシステムは標準装備で、購入後にシステムをアップデートすることも可能だ。

BEVとなる新型GLCは、ミドルサイズSUVの大きな転換点になるだろう。市販時には、トップグレードのGLC400 4マティックは最高出力360kWで、最大航続距離は713kmと予測されている。さらに4グレードが続く予定だ。

This article is a sponsored article by
''.