「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、プジョー 208(初代・3ドア)だ。

プジョー 208(2012年:初代 車種追加)

画像: 外寸やホイールベースは5ドアの208とまったく同じだが、ドアパネルのプレスラインやCピラーの意匠などが異なる。

外寸やホイールベースは5ドアの208とまったく同じだが、ドアパネルのプレスラインやCピラーの意匠などが異なる。

プジョー208(5ドア)のインプレは以前に紹介したが、今回、3ドアにも試乗する機会を得た。注目すべきは1.2Lの3気筒エンジンを搭載した「アリュール」。トップグレードの「GT」と合わせてインプレッションを紹介したい。

1年かけて日本への導入が完成するというプジョー 208。まず最初に先代207と同じパワートレーンとなる、1.6LエンジンにAL4というプジョー独自の4速ATを搭載したモデル、「シエロ」と「プレミアム」の2グレードが導入された。これらは本国仕様を含め6EGSと呼ばれる6速AMTのツインクラッチ トランスミッション(DCT)に変更される予定があり、実のところ「とりあえず日本に導入しました」という感じだ。

今回、続いてやってきたのが、ダウンサイジングと軽量化を謳う、208のコンセプトがもっともわかりやすく具現化された、3ドアボディに新開発された3気筒の1.2Lエンジンに5速MTを組み合わせて搭載した「アリュール」だ。環境性能に配慮して、最近どのメーカーもこぞってリリースしている、気筒数の少ない小排気量エンジンだが、3気筒となると気になるのが音と振動だ。

軽量化のため部品点数をなるべく減らしたものが多い中、逆位相で回転するバランサーシャフトを搭載しているだけあって、3気筒ゆえの振動はほとんど感じない。また、サウンドも安っぽさが目立つものではなく、心地良い音色を響かせてくれているのも、他とは違う特徴といえるだろう。

画像: 新開発の1.2L 3気筒エンジンはきわめてコンパクト。アイドリングストップ機能は採用されていない。

新開発の1.2L 3気筒エンジンはきわめてコンパクト。アイドリングストップ機能は採用されていない。

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