自動車専門誌、月刊モーターマガジンで連載している最新BEVの長期レポート。2025年3月からテストしているのは ヒョンデ コナ Nライン、その4回目。

人にやさしく、クルマにもやさしく

さて、BEVは当然ながら給油しない。つまりガソリンスタンドからも足が遠くなるのだが、それでも洗車ではお世話になる。定期的に洗車してボディの状態を維持しておかないと汚れが固着してしまうからだ。コナも、長く広報車や長期テスト車の給油や洗車を依頼しているスタンドに「電気自動車なので洗車だけです」と伝えてお願いしている。いつも心よく受け付けてくれるが、こちらは本当に申し訳ない気持ちなのである。ただそのおかげてコナのボディは今も美しく良好な状態を維持できている。

また季節によっては、花粉や黄砂などクルマのボディには大敵な物質も飛来し、付着することが多い。もちろんそれらが有害なのは人間にとっても同じことだ。しかしコナはそれらを検知すると「外気を遮断します」と表示され室内をクリーンな状態に保ってくれる機能を持っている。これは人にやさしいことがわかる一面である。

ところでコナには、お気に入り機能を一発で呼び出せるボタンが用意されている。ステアリングホイールの右側に配置している「☆(星印)」ボタンである。これにEV画面を割り当てれば、ここを押すとすぐに画面が切り替わり、バッテリー残量、航続距離、近くの充電スタンドなどが表示されるのである。これにエネルギーフローが加わればパーフェクトなのにといつも思ってしまうが、それでもコナのスケルトンボディ表示はとてもリアルで長く見ていても飽きない。

画像: ☆ボタンを割り当てているEV画面。充電残量や航続距離、最短の充電スタンド、また横にスライドさせれば電費履歴も表示される。

☆ボタンを割り当てているEV画面。充電残量や航続距離、最短の充電スタンド、また横にスライドさせれば電費履歴も表示される。

最後にコナの音声操作機能についても触れておきたい。これを使用するにはヒョンデのブルーリンクに登録しなければならないため、これまで日本語の認識率やどのような操作がこれを使ってできるかといったテストができていない。しかしそれも今後は機会があれば試してみたいと今は考えている。

画像: 一般道ではあえて「SPORT」モードを選択する理由はないだろう。「ECO」モードでも満足できる加速感が得られる。

一般道ではあえて「SPORT」モードを選択する理由はないだろう。「ECO」モードでも満足できる加速感が得られる。

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