従来型に比べて少々高めの価格設定だが・・・

デリカミニの人気に押されがちのeKスペースだが、取り回しの良さとモダンで親しみやすいデザインを両立している。
車両価格(税込)は、デリカミニがG(ノンターボ/FF)の196万4600円からTプレミアム デリ丸パッケージ(ターボ/4WD)の290万7300円、eKスペースはM(FF)の174万9000円からG(4WD)の194万5900円となっている。
2025年8月22日に予約注文を開始してから、現段階ではデリカミニに約4000台、eKスペースに約500台の受注が入っている。中でも、デリカミニの「デリ丸パッケージ」は、12.3インチディスプレイを採用したGoogle 搭載インフォテイメントシステム、3Dマルチアラウンドモニター、デジタルルームミラー、前後ドライブレコーダー、ETC2.0、セキュリティアラーム、コネクティッドサービスであるミツビシコネクトなどを標準装備したトップグレードだが、現在の受注の約7割がこのデリ丸パッケージだという。
装備が充実しているとはいえ、車両価格は従来型よりかなりアップしている。三菱の中村達夫 代表執行副社長は「4WDのドライブモードセレクターやフロントウインドーの遮音フィルム、カヤバ製のダンパーなど、軽自動車の枠を超えた装備を充実させたため、少し高めの価格となった。だがデリカミニは残価が高いので、残価設定ローンを利用すればお買い得な面もある」とコメントしていたが・・・。
eKスペースがデリカミニより安めの価格設定なのは、搭載エンジンがノンターボだけなこと、内外装が姉妹車である日産 ルークスと共通部分が多く、オリジナルパーツを多用しているデリカミニよりは製造コストが抑えられることによるだろう。
三菱では、販売を開始する2025年10月29日までには、デリカミニの受注台数を1万3000台までに増やしたいとしている。果たして、この目標は達成できるか、今後の動向に注目していきたい。

三菱自動車工業の中村達夫 代表執行副社長と、新型デリカミニ。
三菱 デリカミニ Tプレミアム デリ丸パッケージ 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1815mm
●ホイールベース:2495mm
●車両重量:1050kg
●エンジン:直3 DOHCターボ
●総排気量:659cc
●最高出力:47kW(64ps)/5600rpm
●最大トルク:100Nm(10.2kgm)/2400−4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:17.8km/L
●タイヤサイズ:165/60R15
●車両価格(税込):290万7300円
三菱 eKスペース G 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1785mm
●ホイールベース:2495mm
●車両重量:970kg
●エンジン:直3 DOHC
●総排気量:659cc
●最高出力:38kW(52ps)/6400rpm
●最大トルク:60Nm(6.1kgm)/3200rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:24.9km/L
●タイヤサイズ:155/65R14
●車両価格(税込):180万9500円
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