国際格式の本格サーキットでカートを7時間走らせる

筆者(左から4人目)が乗る95号車は、他にカー&ドライバー誌の山本さん、中学3年生カーターの北村蒼くんの3人がドライバーを務めた。
過去10年ほど、毎夏に開催されるモータースポーツ イベントに参加しています。それが、モビリティリゾートもてぎで実施される7時間耐久レースの「K-TAI」です。正式名称は「もてぎKART耐久フェスティバル“K-TAI”」といいます。このモータースポーツの特徴は、エントリーのハードルが低いのに、意外とスピード感が高く、そしてレースの内容が本格的であることです。
マシンは、レンタルカートなどにも使われている4ストロークエンジンのカートを使用しているため、他のモータースポーツよりも安価にマシンを用意することができます。新車でも1台100万円くらいですし、中古なら半額以下でも手に入れられます。ちなみに現在はEVカートのエントリーも可能です。エントリーフィーは1チーム8万8000円。また、ドライバーの参加資格は10歳以上の競技ライセンス保持者、もしくは16歳以上で原付免許以上を持っており、公開練習での講習会に受講すればOK! というように、ほぼ誰でも参加資格が簡単に得られるようになっています。
それでいて、モビリティリゾートもてぎの全長約4.8kmの本コースを走るため、スピード感は抜群! 下りのストレートでは、時速120kmにも達してしまいます。全身むき出しのカートで時速100km以上で走るのは、相当に「速い!」と感じます。さらに、7時間もの長時間のレースですから、上位入賞にはドライビングスキルだけでなく、作戦やチームワームの良さも必須。レースとしての戦い甲斐も十分あるのです。
ですから、毎年、エントリーは100台にも届こうというほど。今年も95台のマシンがスタートラインに並び、90台が完走しました。

K-TAIは100台近くが参加するビッグレースだ。スタートでは、前半と後半の約50台ずつの集団にわけてローリングスタートを行う。