車格で差を付けないヒョンデのADAS
さて今回は、ロングドライブで効果絶大な安全運転支援システムについて触れたい。ヒョンデは車格で装備に差を付けていない。CセグメントのKONAにもDセグメントのIONIQ 5と同等の機能が装備されているのである。これは最近、日本へ導入されたABセグメントのコンパクトBEV、インスターにも同じことが言える。
インスターについては別の機会で触れるが、KONAも驚くべき装備の充実ぶりだ。とくにADASには目を見張るものがある。その中でも長距離ドライブでとくに効果的だと感じるのは、回避ステアリングアシスト付き前方衝突防止アシストだ。
センシングの対象は車両、二輪車、歩行者、自転車でそれらと衝突しそうな時には、ハンドルの振動と警報音で対象を回避するハンドル操作をアシストする機能を持っている。また高速道路だけでなく一般道で車線変更するときなどでも日常的に効果を発揮する。
他にも後側方モニターの恩恵もいつも受けている。これはウインカーに連動し、メーター内に側方の死角を映し出してくれるので右左折時には安全で便利な機能だ。

ウインカーに連動し、メーター内に側方の死角を映し出してくれる後側方モニター。車格、グレードを問わずヒョンデ車の標準仕様。
オーナーの声を取り入れたアップデート
今回は最後に、マイチェンして一充電走行距離が最大703km(WLTCモード)になったことが大きなトピックとなっている新型IONIQ 5にも長く試乗することができたので報告したい。
新型は、エクステリアデザインが洗練され、バッテリー効率が上がって走行距離が伸び、さらにオーナーから要望の多かったリアワイパーが装備されている。
ヒョンデは、こうしたオーナーの声を聞く耳を持ち、製品にフィードバックするというアップデートに前向きなメーカーなのだ。

IONIQ 5の改良モデルは、デザイン変更だけでなく航続距離向上、リアワイパー装備など要望の多かったユーザーの声を反映させている。