2025年、日本導入50周年を迎えたフォルクスワーゲン ゴルフ。Motor Magazine誌では、この記念すべき節目の年にゴルフ各モデルの実力を多角的に検証するマンスリーレポート企画をスタート。その第4弾は、ハッチバックの「eTSIスタイル」から「GTI」へバトンタッチ。(Motor Magazine 2025年9月号を再構成 撮影:永元秀和)

専用内外装を持つGTI

画像: 伝統のタータンチェック柄のシートを採用しつつ、モダナイズされたインテリア。外観同様に赤の差し色は取り入れつつ、スポーツモデルとしては落ち着いた雰囲気。

伝統のタータンチェック柄のシートを採用しつつ、モダナイズされたインテリア。外観同様に赤の差し色は取り入れつつ、スポーツモデルとしては落ち着いた雰囲気。

現行GTIは、専用ハニカムグリルのフロントバンパー、ディフューザー付きのリアバンパー、リアスポイラー、さらに赤いアクセントが施されたヘッドライトラインやブレーキキャリパーなどGTIらしい個性が満載。Rの4本出しマフラーに対して、こちらは2本出しといった差別化も図られている。

ドアを開ければ、伝統のタータンチェック柄のシートや赤ステッチのハンドル、GTIオーナメントなど、インテリアの演出も秀逸だ。スポーツモデルらしいサイドサポートの効いたシート形状は、デザイン性と実用性を兼ね備えており、乗るたびに気分を高めてくれる。さらに、大型になったセンターディスプレイをはじめ、黒とシルバーを基調とした落ち着きのある質感の高い仕立ても魅力的。

使い勝手の面では、ほかのゴルフシリーズ同様に大型のセンターディスプレイに新インフォテインメントシステムMIB4を搭載し、お気に入りの設定登録や操作系の改良などもあり、歴代GTIを愛してきた世代にも親しみやすいパッケージに仕上がっている。

実はこのGTI、2025年2月号の「フォルクスワーゲンゴルフ50周年記念特集」で、ドイツ・ウォルフスブルグにて日本導入前に試乗した。アウトバーンでは200km/h超の速度域で走行し、安定感の高さや長距離移動時の疲労の少なさに驚かされた経験がある。欧州での走りを通じて、現地の交通事情に即した性能と快適性のバランスを強く印象づけられたのを思い出す。

ただし、それは本場ドイツでの試乗で、一部思い出補正(!?)も含む。今回はあらためて、日本の街中での使い勝手やフィーリングを確認することが目的だ。

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