自動車専門誌、月刊モーターマガジンで連載している最新BEVの長期レポート。2025年3月からテストしているのは ヒョンデ コナ Nライン、その6回目。
駐車中も排出ガスを出さずにエアコンの効いた車内にいられる
話は変わるが、BEVのメリットはクルマのリチウムイオン電池に貯めた電気をいろいろなところに“持ち運べる”ことや、走ること以外に“駐めているときに使える”ことにもあるが、夏になるとそのメリットを大いに感じている。これはなにもキャンプなどのアウトドアで使えるV2L機能のことだけではない。

後席用にもUSBポート(タイプC)が2口用意されているのでとても便利である。他に室内にもV2Lもあり使い勝手もいい。
たとえば、それはスーパーマーケットの駐車場や充電中に効果ががある。真夏のこうした場所では、「アイドリングストップ」という看板があってもエンジンをかけてエアコンを付けて車内にいる人をよく見かける。ICEモデルだとエンジンをかけながらでないと車内でエアコンを使うことができないからだ。つまりその間はCO2を排出しているのである。
その横を通るとクルマからの熱風や熱気で気分が悪くなるほどである。環境にも身体にも悪そうだ。それでも暑い車内で命を危険にさらすよりよほどましということなのだが、こうしたことはBEVであればすぐに解決する。

夜遅い時間であっても充電スタンドが利用できるのはとても助る。日産さん、いつもありがとう。
BEVの場合、クルマに貯めた電気を駐めているときも使うことができるのでエアコンをつけても排出ガスを発生させないため、駐車中なども気分がとても楽なのである。BEVオーナーは、酷暑の時期になると、こうしたメリットを大いに享受していることだろう。これはBEVを長い間テストしてわかったことである。