街中からサーキットまで意のままに走る楽しさを追求

200台限定の、マツダスピリットレーシング ロードスター 12R。
マツダスピリットレーシング(以下、MSR)は、マツダのモータースポーツ活動におけるサブブランドだ。今回発表されたMSR ロードスターは、MSRがスーパー耐久シリーズ(以下、S耐)に関わったエンジニアが開発を担当し、培った技術を惜しみなく投入。パワートレーンや車体の進化を反映し、「速さ」だけでなく「質感」にもこだわったモデルだ。
4代目ロードスターの国内仕様ソフトトップモデル初となる2.0Lエンジンを搭載し、街中からサーキットまで意のままに走る楽しさを追求した、「走り」と「質感」にこだわったモデルだ。
MSR ロードスターは2200台の限定で、また200台限定の「MSR ロードスター 12R」は、最高出力200psのエンジンにフルバケットシートなど、サーキット走行を存分に楽しむための技術や装備を搭載したメーカーコンプリートモデルだ。主な特徴を紹介していこう。
1)S耐参戦で得た知見と技術から、より力強い走りを実現
●SKYACTIV-G 2.0(PE-VPR[RS])型を専用チューニングし、MSR ロードスターは135kW(184ps)/205Nm(20.9kgm)、MSR ロードスター 12Rは147kW(200ps)/215Nm(21.9kgm)を発生。
●サーキット走行を楽しむために、特定の操作をすることで、ブレーキ オーバーライド システムとスピードリミッターを同時に解除する機能を追加。
●減速時のブレーキングに集中できるようにヒール&トゥ操作時の回転上昇をアシストする制御を新採用。ブレーキ、アクセル、クラッチの各センサーを用い、ブレーキの踏力やアクセル操作量、エンジン回転数に応じてアシスト量を適切にコントロール。

147kW(200ps)/215Nm(21.9kgm)を発生する、MSR ロードスター 12Rのエンジン。
2)酷暑下でのサーキット走行のようなハードユースを想定した技術の採用
●ラジエター容量を大型化。
●トランスミッションのメインドライブギアに固体被膜潤滑剤を塗布。
3)高速域でも意のままに操る気持ちよさを提供するボディ・足まわり
●専用チューニングを施したサスペンション、ビルシュタイン製ダンパーを採用。
●ストラットタワーバーを標準装備。

ビルシュタイン製ダンパー。
4)幅広いシーン、スピードでも運転に集中し、楽しむことを意識したコクピット
●黒基調の内装にシートベルト、ステアリングトップマーク、ステッチ、シートパイピングに刺激的な赤いアクセントを施したMSR専用内装。
●アルカンターラ素材をハンドル/シフトノブ/パーキングシフトレバーの3つの操作系に採用し、ドライバーの正確な操作をサポート。インパネやドアトリムなどにも採用し、レース車両のようなスパルタンなムードと上質さを表現。
●レカロ社と共同開発したシート。

5)クルマ好きの心を刺激する特別感と高機能を兼ね備えたエクステリアデザイン
●メッシュタイプのデザインを採用し、「MAZDA SPIRIT RACING」のエンブレムを施したフロントグリル。
●MSR ロードスター 12Rには、レーシーな専用デカールを設定。エンジンヘッドカバーは手塗りの結晶塗装を施し、シリアルナンバープレートを設置。
●ニュルブルクリンクサーキットで走行安定性を追求して独特な形状のリアスポイラーを含めたエアロパーツ。
●レイズと共同開発した専用鍛造アルミホイール。

MSR ロードスター 12Rのリアまわり。
車両価格(税込)は、MSR ロードスター(2000台限定)が526万5700円、MSR ロードスター 12R(200台限定)が761万2000円。トランスミッションは、いずれも6速MTのみ。
前述のように、予約受注は2025年10月24日(金)から開始する。なお、MSR ロードスター 12Rに関しては、商談予約抽選の応募受付を公式アプリ「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」内で同年10月5日(日)14時から10月20日(月)23時59分まで実施する。抽選結果は、10月23日(木)に応募者に知らされる予定だ。MSR ロードスターの詳細に関しては、専用Webサイトを参照して欲しい。

マツダスピリットレーシング ロードスターは限定2200台だ。