自動車専門誌、月刊モーターマガジンで連載している最新BEVの長期レポート。2025年3月からテストしているのは ヒョンデ コナ Nライン、その8回目。
15分後に戻ってみると充電スタンドの光景は一変
しかし、トイレや買い物などが済んで15分後に戻ってみると驚いた。充電スペースがすべて埋まっているではないか。「いつの間に!」と思わず声を上げ、そして日本のEVもやるじゃないか、と心の中で喝采してしまった。ちなみに充電していたEVは、2台がヒョンデ コナ、残り4台が日産リーフだった。ガンバレ日産!、ガンバレヒョンデ! である。
30分でSOCも80%、走行可能距離354kmとなったところで充電を終了し、そこから出ることにした。中央道の東京方面はかなり渋滞していたので、一般の駐車スペースでもう少し休憩しようと充電用の駐車スペースから出たのだが、なんとここで大問題が……。

ガラガラ状態から瞬く間に充電スタンドがすべて埋まった。ここの問題点は、充電後に一般の駐車スペースに戻れないことだ。
充電終了後に、一般駐車スペースに戻ることができないのだ。つまり充電用駐車スペースから出ると、その後はサービスエリアから出て、本線に合流するしかないのである。これは明らかに設計ミスだろう。だって30分の充電後に、一般駐車スペースでひと休みしたくてもできないのだから。
日曜日の夕方とあって上り車線は、中央道名物小仏トンネル付近の大渋滞が発生していた。そんな中をあえて走りたくはないが、駐車スペースに戻れないので仕方なくそこに合流し、ふだんの倍近くの時間をかけて帰ったのである。せっかく充電スペースは快適だっただけに、とても残念だ。

