「声」に応える「悦びと満足感」のグレードアップ
これはいよいよ本気モード!と言えるだろう。トヨタが、電気自動車の本格的な普及に向けた「新たなブランディング」への取り組みを明らかにした。

横一文字に伸びるハンマーヘッドのモチーフは、スポーティなフロントフェイスを演出。フード中央から両サイドに伸びるLEDデイタイムランニングランプ/LEDクリアランスランプを採用。昼も夜も、印象的な見栄えに進化している。
グローバル市場における、フルバッテリーEV(BEV)ラインナップの整備は着実に進んでいる。北米向けの大型SUV「bZ Woodland」や欧州デビューを果たした新型「CH-R+」など、日本導入が待ち遠しい魅力的なモデルたちだ。
新車投入だけでなく、既存モデルのアップグレードにも積極的に取り組む。今回はbZ4Xを一部改良。ユーザー目線を大切にした「現地現物でのもっといいクルマづくり」にこだわりながら、テストコースだけではない実際の使用環境下でも作りこみが進められているという。
加えて今秋、より快適なBEVライフを送ることができる「インフラ」まで調えることで、「TOYOTAブランドのBEVを選ぶ悦びと満足感」の向上を狙っている。
こうした取り組みの背景には、『BEVをより「魅力的な選択肢」にするために』集められた「お客様の声」がある。具体的には「充電環境」を中心にした「●●したい!」が多いようだ。具体的に始められた新たな展開は、次の3つとなる。
ひとつが、もっと魅力的な「我が家」での充電(普通充電)体験。トヨタ純正普通充電器が、新車販売に合わせて販売店オプションとして設定されることになった。自宅で手軽に充電したい/スタイリッシュな充電器が欲しい/契約アンペアを気にせず充電したいといった声に応える。
さらに外出先での快適かつコストパフォーマンスの高い独自の急速充電サービス「TEEMO(ティーモ)がスタート。気軽に充電スポットを使いたい/出先での充電時間は短くしたい/お得に充電サービスを使いたい、というBEVユーザーにとって普遍的な期待値をしっかり満足させてくれるはずだ。
そしてなにより「欲しい!と思わせるクルマ」として、bZ4Xに一部改良を実施した。より長い航続距離が欲しい/充電時間は短い方がいい/BEVらしい(元気な)走りを楽しみたいという、根源的な満足感を高めている。
「カッコいいクルマに乗りたい!」という素直な欲望に加えつつ、コストパフォーマンスという一面でも、「納得感」のあるレベルを目指したという。