紫のボディカラーはなんとナス(茄子)からのダジャレで採用!?
外装では、専用ボディキット(フードスクープ付き)、那須からもじった“茄子(なす)”の「紫」を思わせる特別ラップカラーリング、ロックスライダー、カーゴバスケット、改造ルーフラックといったオーバーランド装備が目立つ。

ワイド感を強調したリアデザイン。鮮やかな紫色のカスタムラップは、「茄子(なす)」を彷彿とさせる。
荷室には、スライド式トレイ上の冷蔵庫やカスタムドロワーシステムを配置し、長時間のアウトドア遠征を想定した“生活”仕様にも踏み込んでいる。
さらに、専用ライトバーやフォグ灯、イルミネイテッド・ドアシル/プドルランプといった演出照明も随所に。車内にも、アウトドア志向の演出が散りばめられている。
また、ルーフラックに搭載されたダウンヒルマウンテンバイク(プロユース仕様)も、このクルマの“遊び”に対する本気度を象徴している。開発責任者は「カローラクロス Nasu Editionで、我々の人気モデルがいかに“探検”できるクルマになれるかを示したかった」と語る。

荷室にはNASUロゴ入りのスチールプレートを装備。ギア固定にも使える実用性重視の設計だ。

ルーフラックには「NASU」ロゴが刻まれ、マウンテンバイクを積載。アウトドア志向の象徴的装備だ。
このコンセプトカーがSEMAショーに出展される意義
このコンセプトカーは、SEMAショー会場(ラスベガス・コンベンションセンター セントラルホール ブース22200)にて、11月4日から7日までの期間展示される予定。
トヨタは「どんなパワートレーンでも、どんなクルマでも“可能性”を具現化する」というテーマのもと、ガソリン、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、BEV、燃料電池車という複数の領域で出展を行うという。

左)高性能サスペンションを備えた専用マウンテンバイクを装備。 右)悪路対応のオールテレーンタイヤとブラック仕上げの専用ホイールを装備。
なお、Nasu Editionはあくまで「特別改造プロジェクト車両」であり、トヨタが標準販売する市販仕様ではないこと、また改造パーツの使用によってメーカー保証が無効になる、あるいは走行性能・安全性・公道適合性に影響を及ぼす可能性がある旨も明記されている。
今後、この種のコンセプトが市販仕様にどこまで反映されるか、あるいは国内市場向けに類似仕様が登場するかが気になるところである。

