あと数年で誕生する「かもしれない」主役級が続々
トヨタ/レクサス/センチュリー/ダイハツの4ブランドが集められたブース構成は、単に商品を陳列する場ではない。そこで発信されているのは、それぞれのブランドが持つ想いや役割。さらに適度な距離感の中に、響き合うことで生まれる新たな関係性まで見えてくるという。

トヨタグループのブースでは、センチュリーを始めとする各ブランドが、新たに「羽ばたく」予感が満ちている。
事前に開催された「JMS Plorogue 2025」のプレゼンテーションを通して期待したくなったのは、4つのトヨタ系ブランドが集まることで生まれる躍動感の化学反応だった。
これまでもトヨタは、新たな挑戦に積極的に取り組み、変革を進めてきた。今回のJMSに出品されるコンセプトモデルたちを見ていると、そうしたいろいろな変化、あるいは変化の兆しが、「目指してきた理想のありよう」へと一気に収斂されているような気がする。
イメージとしては、ここからの一気呵成な「スーパージャンプ」に向けて、思い切り踏ん張って力を溜めているようにすら、思える。「誰かのために」という理想を掲げたトヨタの総合力が具体的な形で実現していく近未来の姿が、「通称:トヨタグループ館」にどうやら溢れている。
変革への道のりが次第に明らかになっていった「ホップ」の時を経て、ここからの「ステップ」はさらに力強い。本格的な「ジャンプ」に向けて、「もしかすると主役になるかもしれない」クルマたちが、少しばかりの緊張感とともに準備万端、やる気満々で出番を待っている。

誰もが究極の冒険を楽しめる電動車いすの提案が「チャレンジ ミー」。地形を問わず、道なき道を走り抜けることができる、高い走破性を備える。
【センチュリー】そこにいるだけで「画になる」色気と気品、並ぶものなし
たとえば、ブランドとしての「濃度」が一気に増したCENTURY(センチュリー)は果たして、どんなスーパージャンプへの布石を見せてくれるだろう。

日本の美意識と日本のモノづくりを結集した、センチュリー(クーペSUVタイプ)コンセプト。
今回のJMS最大のニュースと言っていいだろう。1967年の誕生から日本を代表するクルマとして、「匠の技」を体現してきたスーパーラグジュアリーブランドが、新しい意味でグループの頂点に立つことになった。JMSのプレスカンファレンスでは豊田章男会長自らが、「最高峰にして、別格のクルマ」と位置付けた。
背景にあるのは、「新しい時代だからこそ、新しいセンチュリーが必要だ」という思い。その使命は「匠の技を世界に広め、日本の未来を照らしていくこと」。そのために新しいセンチュリーには、新たな色気(Flair)を添える「ビスポークの装い」が与えられることになった。
鮮やかな「緋色(ひいろ)」をまとう「クーペSUVタイプ」は、まさに躍動する色気の塊だ。専用塗色はなんと職人技の60回塗り。ショーファーカーとして乗って嬉しいだけでなく、運転しても楽しいドライバーズカーでもある。
助手席側ドアが前にスライドして、中から同色のドレスで着飾った妙齢の美女が降りてきたりするシーンが、思い切り似合う。エスコートするのはもちろん、ただのドライバーではなく特別なパートナーだったりすると断然、カッコいい。
「セダンタイプGRMN仕様」などはまさに、運転手を「運転主」に変えそう。特別なマットブラックでコーディネイトされた「SUVタイプ」は、普通じゃないレベルのVIP感を漂わせる。日本でも大人気の某スパイアクション映画とかに客演したなら、圧巻の「演技」で盛り上げてくれるに違いない。
「One of One ~この世界にひとつを、この国から」をテーマに紡がれた3台の絆は、気品と華やぎをまとう鳳凰のエンブレムを、かつてない高みへとリアルに飛翔させようとしている。
センチュリー クーペSUVタイプ

圧倒的な存在感と究極のフレキシブル空間を備える、「日本車」の最高峰。まさに「唯一無二」。
センチュリー GRMN仕様(セダンタイプ)

新しいグリルをまとうセンチュリーGRMN仕様。運転する楽しみを提供する。
センチュリーSUVタイプ

センチュリーSUVタイプには、マットブラックのエクステリアが凄み溢れる、オーダーメイド仕様が提案された。

