【トヨタ】「あこがれのカローラ」を攻めるデザインで提案
トヨタブランドの根幹には「すべての人に移動の自由を」という想いがあるという。つまりは「量産」へとつながるコンセプトだが、ここで勘違いしてはいけないのが「大量生産」と、たぶん同義ではないということだ。

カローラ コンセプトは、「ピュアスポーツ」の新しい形を提案しているという。カローラ誕生60周年を記念した「攻める」形だ。
「Mobility for All ~すべての人に移動の自由を~」は、トヨタ全体の考えるモノづくりの根幹をなす。しかし「All=最大公約数」を目指すものではない。すべての人が「自分らしい選択」を楽しめる多様性こそが、トヨタの強み。だからこそ、今回のJMSで掲げられたテーマ「TO YOU」(あなたに)の持つ意義が、深まる。
そんなトヨタブランドの多様性を象徴する1台が、「カローラ」だろう。世界中の「みんなのクルマ」は今や、グローバルなニーズに応えるための変革の真っただ中にある。
セダンとワゴンで支えてきた世界観を、カローラクロスが一気に広げた。スポーツのジャンルに切り込んでいったGRカローラですら、スペースも使い勝手も、カッコよさまで妥協しない。根源は変わらず異なる個性を見事に拡大している「カローラ」は、世にも稀有なマルチプレーヤーと言えるのかもしれない。
JMS2025では、そんなカローラの目指す未来を、最先端のトヨタデザインで魅せている。ただしコンセプト自体は、およそ60年前に「プラス100ccの余裕」というキャッチフレーズで誕生した初代に遡っているらしい。「あこがれ」だったカローラを、次世代へと昇華させてみたら、見事にプリウスも真っ青な攻めるデザインになった。
トヨタブランドからは、暮らしを支えるクルマ、働くクルマの便利さと楽しさの新提案が続々と登場する。「アフリカのあなた」には「IMV Origin」、物流や介護の「現場ではたらくあなた」には3サイズの「KAYOIBAKOワールド」を提案する。ほかにも運んだり、届けたり、守ったり・・・あらゆるシーンで道具=ツールが楽しいと、もっと楽しい。
ラグジュアリーではなくても、毎日乗って使って、思い切り心が弾む。これもまた幸せな「ジャンプ!」に向けての、力強い「ステップ」に違いない。
カローラ コンセプト

スポーツ性だけでなく、新たなパッケージの提案でもある「次世代カローラ」。世界の道に対応した、バリエーション展開を計画している。「カッコよさ」で選ぶカローラのシン個性は、確かに刺激的だ。
ハイエース コンセプト

はたらくクルマのサステナブルな世界観を提案する「ハイエースコンセプト」。写真は、ハイルーフ仕様。
KAYOIBAKO ワールド

仕事も遊びも自由に使える「スペース」の形を提案する、社会インフラのモビリティ。さまざまなサイズ、機能性を備えた「ワールド」が誕生することになりそうだ。
IMV オリジン

「IMV オリジン」は、クルマとしての基本ボディに、地域特性や用途に合わせたアタッチメントをつけることで、汎用性を高めている。あえて「作り切らない」ことで、より使う人々の可能性を拡げるという新発想のはたらくクルマだ。
CHIBIBO

物流エコシステムを支える4足歩行ロボットが「CHIBIBO」。人とクルマの協調関係の未来を感じさせる。
KB リフター

コンパクトサイズながら、高さ150cmまで荷物を上げることができる搬送モビリティ。特殊免許が不要なので、誰でも物流が担えるという。
COMS-X

ラストワンマイル輸送を安心して楽しめる、新しい搬送モビリティ。多彩なラゲッジパックを装備可能で、ビジネスの拡張性にもつながる構造だ。
トヨタ キッズ モビ

「トヨタ キッズ モビ」は、子供専用のAIパーソナルモビリティの提案だ。「ともだち」としてのアピアランスも備えつつ、ボディガード的な役割も果たせる。

