関連システム・アプリ部門:技術が届ける「楽しい」と「安心」
このカテゴリーではほかに、日産自動車の新型「ルークス」が受賞。角を丸めた「かどまる四角」というモチーフがデザイン全体に統一感を与えている点など、明確な個性をバランスよく表現している点が新しい。

日産ルークスへの審査員コメント●同。社の「CUBE」を軽自動車の文脈に落とし込んだような印象を与える。広さを強調しつつキャビンのボリュームを軽やかに見せる処理が巧みである。
インテリアも「フロント・フレーム」デザインが、外の風景をまるで絵画のように切り取る効果を生み出し、高い質感と機能性を両立させた。
車両以外の自動車関連製品では、最新の技術が私たちの体験価値をぐっと引き上げてくれる。

パイオニア株式会社「GRAND RESOLUTION TS-Z1GR」への審査員コメント●豊かな表情を生み出す工芸的な塗装仕上げや、熟練職人による丁寧な組み立て、専門店でそれぞれの車種に合わせて行われるインストールなど、技術面とデザイン面のすべてにおいて、最上級を目指したものづくりを徹底している。
パイオニア株式会社の車載用ハイエンドシリーズ「GRAND RESOLUTION(グランド・レゾリューション)」のカースピーカーシステム「TS-Z1GR」は、音へのひたむきなこだわりが技術面でもデザイン面でも、「最上級のものづくり」として徹底されていることが、受賞の根拠となった。車内という限られた空間で理想的な音場再生を実現。製品の高い質感も、音楽を聴く喜びを高めている要素のひとつだ。

パーソルAVCテクノロジー『AI みぞみるくん』への審査員コメント●衝撃に強い筐体や手袋着用でも操作しやすいUI・ボタン形状、分かりやすいプリントデザインなど、整備現場の実情を踏まえた細やかな配慮が光る。
パーソルAVCテクノロジーの『AI みぞみるくん』は、整備作業の効率と安全を両立させた。AIとレーザー技術でタイヤの溝などを正確かつ簡単に自動測定でき、現場の負担を減らすだけでなく、利用者への安心感にもつながるデザインが評価の対象となった。
これらの心躍るデザインに直接触れる機会として、グッドデザイン賞受賞展「GOODDESIGN EXHIBITION 2025」が開催される。会期は2025年11月1日(土)から11月5日(水)まで。会場は東京ミッドタウン(六本木)館内各所で、入場は無料だ。時間は11:00~19:00 (11月1日は13:00開場、11 月5日は 18:00 閉場)となっている。
最高賞の大賞や、特に優れた「グッドデザイン・ベスト100」の展示を通じて、最新のデザインの潮流を感じることができるほか、期間中は多彩なクリエイターが参加するトークイベントも実施。デザインの背景にある考え方を知る良い機会となるだろう。受賞製品の一部を購入できるポップアップストアもオープンする予定だ。


