トヨタの3人によるドライバーズタイトル争いが白熱
前戦第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリーではロバンペラが優勝、エバンスが総合2位に入ったことにより、トヨタはシーズン2戦を残した状況で5年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得。一方、ドライバーズタイトルについては、エバンス、オジエ、ロバンペラがトップ3につけ、チームメイト同士でタイトルを激しく争う状態となっている。

5年連続のマニュファクチャラーズタイトルを確定したトヨタは、地元開催ラリーでの通算3回目の勝利と、今シーズン12回目の優勝、そしてドライバーズタイトルの獲得を目指す。
初の世界チャンピオンを目指すエバンスは、8度の世界チャンピオンである選手権2位のオジェと、世界チャンピオンに2度輝いたロバンペラという強力なチームメイトに対し、現在13ポイント差をつけてドライバー選手権首位に立っている。過去、エバンスは2023年と2024年にラリージャパンを制しており、2023年のラリージャパンではオジェが総合2位、ロバンペラが総合3位に入った。ちなみに、今シーズン、トヨタはここまで全てのターマック(舗装路)ラリーで優勝している。

初の世界チャンピオンを目指すトヨタのエルフィン・エバンス。過去2年連続でラリージャパンを制している。

エバンスを13ポイント差で追うセバスチャン・オジェ。9度目のチャンピオン獲得に意欲を見せる。

今季限りでのWRC引退を発表したカッレ・ロバンペラ。ターマックで並外れた速さを発揮する。
ヒョンデのオイット・タナックにもドライバーズチャンピオンの可能性は残っているが、この3人の争いとなるだろう。
一方、4台目のGRヤリス ラリー1をドライブする勝田貴元は、2022年のラリージャパンで総合3位を獲得。前戦セントラル・ヨーロピアン・ラリーでも総合4位に入るなど調子は良く、良い流れに乗った状態で4度目のホームラリーに臨む。
このほか、ラリー2クラスに、WRCチャレンジプログラムのドライバーである山本雄紀に加え、今年の全日本ラリー選手権王者ヘイキ・コバライネン、勝田貴元の父親である勝田範彦、奴田原文雄という3名の全日本ラリー選手権チャンピオンが参戦する。
【参考】2025年 WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー 結果
1位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)2h36m20.1s
2位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+43.7s
3位:O.タナック(ヒョンデ i20N ラリー1)+49.3s
4位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m06.8s
5位:A.フルモー(ヒョンデ i20N ラリー1)+2m04.6s
6位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+2m13.9s
7位:J.マカリアン((フォード プーマ ラリー1)+5m48.8s
8位: O.ソルベルグ(トヨタ GRヤリス ラリー2)+8m56.2s
9位:J.チェルニー(シュコダ ファビアRS ラリー2)+10m51.1s
10位: F.マレス(トヨタ GRヤリス ラリー2)+11m21.2s
【参考】2025年 WRCドライバーズランキング(第12戦終了時)
1位 E.エバンス(トヨタ)247
2位 S.オジェ(トヨタ )234
2位 K.ロバンペラ(トヨタ)234
4位 O.タナック(ヒョンデ)197
5位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)166
6位 勝田貴元(トヨタ)110
7位 A.フルモー(ヒョンデ)96
【参考】2025年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第12戦終了時)
1位 トヨタ 632
2位 ヒョンデ 464
3位 Mスポーツ フォード 176
				
				
