「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、日産 リーフだ。

日産 リーフ(2012年:初代マイナーチェンジ)

画像: 「G」グレードには専用の軽量17インチ アルミホイールを標準装備。エントリーグレードの「S」(334万9500円)も設定された。

「G」グレードには専用の軽量17インチ アルミホイールを標準装備。エントリーグレードの「S」(334万9500円)も設定された。

さまざまな高効率化によって、航続距離が従来型の200kmから228kmへ14%も拡大した日産の電気自動車、リーフ。その一方で、今回のビッグマイナーチェンジの恩恵は、実は「走り」と「便利」が大きく進化した点にある。そのアップデートぶりを試してみた。

デビューから2年(編集部註:2012年)、リーフが大きく進化した。見た目は新設定の17インチ ホイール以外はほとんど変わっていない。このホイール、ブラックメッキを採用してなかなか精悍なイメージだ。それよりも、中身は激変といっていいだろう。その新しさを、横浜〜箱根の往復ドライブで試してみた。

まず感じられたのが「軽さ」だ。80kgに及ぶ軽量化の恩恵は実に大きい。パワートレーンは、インバーターなどを一体化することで小型軽量化も進んだ。モーターの最大トルクは低められたが、ローギアード化やチューニングの見直しによって瞬発力はアップし、加速感はさらに気持ち良くなった。

さらに、要望の多かったBレンジを追加した。勾配のきつい下り坂で試すと、一般的なLレンジよりもやや強めに回生ブレーキが効く感覚で走りやすい。そのためバッテリーへの回生量も、かなり多そうだ。

画像: インバーターを一体化することで小型軽量化も進んだパワーユニット。最高出力は80kW(109ps)、最大トルクは254Nmを発生。

インバーターを一体化することで小型軽量化も進んだパワーユニット。最高出力は80kW(109ps)、最大トルクは254Nmを発生。

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