トヨタの3人のドライバーがタイトルをかけて最終戦に臨む
前戦のラリー・ジャパンではセバスチャン・オジェが優勝。エルフィン・エバンスが2位、サミ・パヤリが3位でフィニッシュし、トヨタがホームイベントで表彰台を独占した。その結果、ドライバー選手権で首位を守ったエバンスと2位オジェの差は3ポイントに縮まり、選手権3位のカッレ・ロバンペラを含む、トヨタの3人のドライバーがドライバーズタイトル獲得の権利を持って最終戦ラリー・サウジアラビアに臨むことになった。

前戦のラリージャパンで表彰台を独占したトヨタ。優勝したオジェは首位から3ポイント差に迫り、2位に入ったエバンスは首位のまま最終戦にのぞむことになった。
トヨタはここまでシーズン13戦で12勝をあげる歴史的な成績を収めているが、誰がドライバータイトルを獲得するのか、注目が集まっている。トヨタとしては、すべてのドライバーに戦うことができる強いクルマを提供し、その上で誰が世界チャンピオンになるか見届けることになる。
ランキング首位のエバンスは、今シーズン全てのラリーで総合6位以内に入り、2回の優勝を含む8回の表彰台を獲得。直近でも4戦連続で総合2位フィニッシュを果たすなど安定した成績でチャンピオンを狙っている。
そのエバンスを3ポイント差で追うオジェは、パートタイムでの参戦ながら出場した10戦のうち9戦で表彰台に立ち、そのうち6戦で優勝、通算9回目のドライバーズタイトルが見えてきた。オジェがタイトルを獲得した場合、WRCでの王座獲得回数9回はセバスチャン・ローブと並び歴代トップとなる。
ラリー・ジャパンで総合6位となったロバンペラは、エバンスの差が24ポイントとギャップは拡がったが、今季限りでWRC卒業を表明しているだけに最終戦優勝で有終の美を飾りたいところだろう。ロバンパラの順位がタイトルの行方に影響することも考えられる。
【参考】2025年 WRCドライバーズランキング(第13戦終了時)
1位 E.エバンス(トヨタ)272
2位 S.オジェ(トヨタ )269
3位 K.ロバンペラ(トヨタ)248
4位 O.タナック(ヒョンデ)213
5位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)166
6位 勝田貴元(トヨタ)111
7位 A.フルモー(ヒョンデ)96
8位 S.パヤリ(トヨタ)94
【参考】2025年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第13戦終了時)
1位 トヨタ 692
2位 ヒョンデ 464
3位 Mスポーツ フォード 191

